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メルティンMMIが目指すヒトとサイボーグの未来とは

粕谷昌弘氏は、2018年「30 Under 30」で世界の注目すべきアジアの30人に選ばれました。「AIやロボットの先を行くサイボーグを研究開発しています」と語る粕谷氏は、サイボーグスタートアップとして設立された株式会社メルティンMMIのCEO。MMIはマン・マシン・インターフェースの略です。

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2018.12.23

サイボーグとロボットの違いとは?

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メルティンMMIはこれらのものを研究開発しています。
・生体信号を利用した医療機器
・アバターロボット
・脳と機械をつなぐインターフェース(BMI)
・「義体」などのサイボーグ技術
そもそもサイボーグとロボットの違いは何でしょうか。
ロボット情報サイト「ロボスタ」に掲載されたインタビューから、「粕谷氏の捉えるロボットとサイボーグの違い」を引用します。
編集部
“サイボーグとロボットの具体的な違いはどのように捉えればよいでしょうか。”
粕谷氏
“人間主体のものがサイボーグ、そうでない完全に機械のものがロボットだと思っています。ハードウェアとしてはサイボーグは人とロボットの中間に位置づけられ、状況に応じて人のように柔らかくしなやかな動きと機械のような高速で正確な動きを選択できることが特徴だと考えています。”
ロボットはソフトバンクのPepper君のように自動的に動作するもので、サイボーグは人体と一体化して動作するものと定義しています。サイボーグには、医療サイボーグや人が装着してパワーアップを図るスーパーマン・サイボーグなどがあります。

MELTANT-α CAPABILITIES

この動画の遠隔操作ロボは、粕谷氏の第一のビジョン「場所からの解放」への足掛かりになっています。人がグローブをはめて動作した通りに、繊細な動きを再現するこの技術は、将来機械の身体を介して地球の裏側で作業をおこなうことが可能になることを示唆しています。
「身体を選択する未来」もメルティンの掲げるビジョンです。
ハンダ付けなど「もう一本手があったら便利だな」と思う作業には、ロボットハンドが「第3の手」として手を貸す世界を提唱しています。人間は腕2本脚2本という制約を超越し、人間の可能性を拡張するという考え方です。
「思考による通信」といった革新も目指しています。現在のコミュニケーション手段である言語や音声、文字を超越して、人間が脳から発する「生体信号」をキャッチしておこなう交流を実現します。
どれも近未来的SF映画でしか見たことがないようなテクノロジーで、メルティンが実現を目指す「サイボーグによる人間の可能性の拡張」につながるものです。

人と機械の融合で、人間のポテンシャルを100%発揮できる世界を

出典:MELTINホームページ

出典:MELTINホームページ

“人と機械の融合で人間が持つ制約を突破すること。そして創造性を100%発揮できる世界をつくること。”

これが、メルティンMMIの掲げるミッションです。
メルティンは「義体」や遠隔操作ロボの開発にも力を入れていますが、遠隔操作の検証では、なんと東京・四谷から送信した手の動作が、品川のロボットハンドにほぼリアルタイムで伝達されたというから驚きです。
これらの技術を以てして、人間は水中・宇宙・放射線高濃度の場所など、これまで肉体的に不可能だった場所へ活動を広げていけると語ります。素晴らしいビジョンですが、メルティンにはこれらの開発は通過点にすぎないそうです。
彼らの最終目標は、「脳さえあればあらゆる行動を可能とする」サイボーグ技術の実現なのです。

中学生のときにサイボーグ技術と運命的な出会いを

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このような天才は如何にして育まれたのでしょうか。
粕谷氏がサイボーグ技術と出会ったのは中学生のときです。しかし、栴檀は双葉より芳し、既に幼少時からそこにいたる興味が芽生えていたといいます。「身体は人間に行動を可能とさせると同時に、創造性に制限をかけている」と悟っていたそうです。
中学生になった粕谷少年はいろいろ調べるうちに(ここがすごい)、ヒトと機械を融合する技術「サイボーグ技術」に出会います。この時粕谷氏は、自分がずっと探していたものはこれだ、と確信したそうです。
もし脳から信号を読み取るコミュニケーションが主流になれば、これまで電話で10分かかっていたものが2秒で済むことになるそうです。それは通訳もいらないマインドだけのコミュニケーション。確かにそれが一番理想的かもしれません。

まとめ

2018年10月、メルティンは2021年の遠隔操作ロボ実用化をめざし20億2000万円を調達しました。AIやロボットとはまた違い、人間の可能性を拡張するサイボーグ。何だかとても気になります。

しーな

しーな

システム開発業の夫を手伝いながら身に付けた知識で、2017年からIT業界を中心に扱いライティングをしています。3児の母です。IT業界や成功者に興味があります。

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