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ミートスパ一本で坪月商56万円。フランチャイズ化も睨む『立ちスパ アッパーカット』の戦略

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(画像=オーナーの臼井知史氏。元プロボクサー。フライ級日本ランカーで34戦の戦歴を持つ)

高田馬場駅から徒歩7分。人通りもまばらな立地ながら、ランチが6回転するという人気店『立ちスパ アッパーカット』。店名の通り、立ち食いそばならぬ「立ち食いスパゲティ」の店だ。オーナーは、元プロボクサーの臼井知史氏。「スパゲティを立ち食いで」というアイデアはどのようなきっかけで生まれたのだろうか。

高校生の頃から「立ちスパ」をやりたかった

まず立ちスパを考案した時期について聞くと、かなり早い段階からアイデアを温めていたことを教えてくれた。

「高校生の頃から『立ちスパ』をやりたいと思ってたんですよ。なんで立ち食いパスタがないのかなと思ってて。スパゲティって、量が少なくて女性が食べるものというイメージがあるので、男性がガッツリ食べられて安い店があってもいいんじゃないかと思っていて」

高校生の頃から飲食店でアルバイトをしており、若い頃から自分で商売をやることには興味があったそうだ。学校を卒業後はボクサーの道に進み、プロとして活躍。2008年に引退し、その後はボクシングの指導をする傍ら、大理石を補修する建築会社を経営。会社が軌道に乗ってきたところで、以前から興味のあった飲食業へ進出した。アイデアを思いついてから30年経ても、いまだに「立ちスパ」がないことから、現在の形態でオープンするに至ったそうだ。

今の物件を見つけたのは建築の仕事で近くのオフィスビルに足を運んだことがきっかけだそう。人通りは少ないが、その分、飲食店もあまり見かけず、そのオフィスビルが1万人規模であることや、近くに早稲田大学理工学部の校舎があったことで、開業に踏み切った。

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(画像=店内の立ちカウンター席)

美味しいだけじゃ物足りない。目指したのは“中毒性”

立ち食いそばのようにすぐに提供できるものをと考え、スパゲティのソースはミートソース1種類のみ。青ネギや生の刻み玉ねぎがトッピングされているのが面白い。これはラーメンをイメージして思いついたそうだ。ソースは納得のいく味にたどり着くまで、店で調理を担当している奥様と2人で1年ほど試行錯誤した。

「基本的なミートソースを作るのに半年くらいかかりました。ただ、美味しいだけでまだ物足りないかなと。目指したのは、“中毒性”です。“また食べたい味”にするためにさらに半年かけ、仕上げにかけるガーリックオイルなどを考案して全部で1年くらいかかりましたね。安い値段でやるスタイルなので、高級な材料も使えないし、イタリアンというのにこだわっているわけではないので、あえて、和や中華の素材も使いました。醤油やテンメンジャン、オイスターソースなども使っています」

試食してみると、まず一口目に普通のミートソースにはないスパイシーな風味を感じる。少々中華風でクセになる味だ。肉は牛豚の合い挽き肉とゴロっとした鶏肉が入っている。意外だったのが、ソース自体は深みがある味わいであるものの、あっさりとしていたこと。食べやすくて飽きない、そして、これならトッピングも楽しめる。