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ホンダの電動化戦略に注目──Honda e、ついにデビュー

『Honda e』は懐かしいのに新しい。ホンダが培ってきたスモールカーの知見を凝縮 なんとも愛らしいフォルムだ。それでいて、新しさも感じさせる。『Honda e』は、ホンダが初めてヨーロッパで販売するEVだ。プロトタイプではあるが、ほぼこのままの形で販売されることが予想される。 エクステリアでは、親しみやすさをシンプルかつクリーンに表現。ホンダがスモールカーで作り上げてきた走りの愉しさと愛着が伝わる。 フロントドアハンドルは欧州車に最近よく見られるポップアップ式。走行時はドアに収納されている。リアドアハンドルは、すぐには見つけられないかもしれない。よく見ると、ピラー内に埋め込まれており、なんともスタイリッシュだ。サイドミラーも廃し、カメラを利用した「サイドカメラミラーシステム」が採用された。これらの意匠により、全体に“塊感”のある雰囲気。ホンダいわく「シームレスなボディーデザイン」である。 インテリアには上質な素材を使用し、ラウンジのような心地良い空間を作り出した。インパネ周りはかなりスッキリとした印象を受ける。中央には直感的かつマルチタスクの操作が可能な大型ディスプレーが鎮座。コネクテッドサービスをはじめとする、さまざまな機能が使える。そして左右には、サイドカメラの映像が映し出されるモニターを設置している。後席には特筆すべき点はないが、シートベルトから想像すると2人がけだろう。 走行距離は200km、30分で80%の急速充電。都市で使いやすいEVコミューター プラットフォームはEV専用に新開発された。その外観から、コンパクトなボディながらロングホイールであることがわかる。おそらく、街中での走りやすさを担保しつつ、高速道路などではしっかりとした直進安定性を実現することだろう。言い慣れた言葉を使えば、「取り回しの良さと走行性能が両立されたクルマ」といったところだ。 ユニークなのはリア駆動であること。モーターの設置場所は発表されていないが、フォルムから想像するとリア側の可能性が高い。そうなるとRR(リアエンジン・後輪駆動)となるわけだ。コンパクトモデルではかなりめずらしく、すぐに思い浮かぶのは第三世代のルノー『トゥインゴ』くらい。心なしか、フォルムも少し似ているような気がする。 モーターの出力やバッテリー容量も現時点では未発表だが、EVとしての性能は、走行距離200km以上を達成と発表されている。30分で80%までの充電が可能な急速充電にも対応しており、都市型コミューターとしての使い勝手に考慮した性能となっているようだ。 『Honda e』は今年夏に欧州の一部で販売開始。2020年には日本でも販売される? ホンダが発表した「2019年ジュネーブモーターショー発信骨子」によると、「欧州における電動化をさらに加速させるため、2025年までに欧州で販売する四輪商品のすべてをハイブリッド、バッテリーEVなどの電動車両に置き換えることを目指す」という。 ハイブリッド車では、すでに今年初めに販売を開始した『CR-V HYBRID』があるが、EVでは『Honda e』が初となる。夏には欧州の一部の国で販売を開始するという。ホンダのEV戦略の尖兵になることは間違いないだろう。2020年に日本での販売も決定しているという一部報道もあり、日産『リーフ』一択の日本のEV市場が活性化するかもしれない。