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ボーナスの手取り金額はこうやって計算しよう!

待ちに待ったボーナスの支給日。実際に振り込まれた金額を見て「あれ、思ったより少ない……」そう思われたことはありませんか。ボーナスも毎月の給与と同じように、税金が引かれて「手取り」額は少なくなってしまうのです。「こんなはずでは」となる前に、ボーナスの手取り金額の計算をしておきましょう。

こんなに引かれるの?少ない!となる前に

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(画像=PIXTA)

ボーナスから引かれるものは4つです。社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料)と所得税。支給額や年齢、扶養家族の有無によって差はありますが、ボーナスから引かれるのはおよそ2割程度です。

ボーナスの支給額の平均はいくらでしょうか。会社の業績によって左右される方もいらっしゃると思いますが、国税庁の「民間給与実態統計調査(2017年調査)」によりますと、年間の賞与額の平均は68万円、年間の給与が432万円です。毎月の給与の何ヵ月分くらいもらえるかというと、(432万円-68万円)÷12ヵ月=30.3万円(毎月の給与)。68万円÷30.3万円=2.24ヵ月。1年間で2.24ヵ月分なので、ボーナスの支給が年に2回と考えると、1回あたり1.1ヵ月分が平均のようです。

ボーナスの手取り金額計算方法

ボーナスの具体的な計算方法についてみていきましょう。まずは、厚生年金保険料の金額です。ボーナスの支給額から1,000円未満の端数を切り捨てた額を「標準賞与額」として、「標準賞与額×9.150%」が引かれます(2018年9月分以降。厚生年金基金に加入していない方)。標準賞与額は、1ヵ月150万円という上限があります。

次に、健康保険料です。健康保険料も厚生年金保険料と同じく「標準賞与額×保険料率」となりますが、標準賞与額の上限は年間で573万円である点が違います。また、厚生年金保険料の保険料率は一律なのに対し、健康保険料の「保険料率」は加入している健康保険によって異なります。ただ、40歳以上65歳未満の方は「介護保険料」が追加で徴収される点は、どの健康保険に加入していても同じです。

例えば、東京都で全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入している場合、介護保険料が徴収されない方(40歳未満)は9.90%、介護保険料が徴収される方は11.63%(40歳以上65歳未満)を会社と折半します(2019年3月分から)。協会けんぽの保険料率は、都道府県ごとに異なります。

次に、雇用保険ですが、一般の事業所は「賞与の支給金額×0.3%」となっています。(建設業は0.4%。2019年度の料率。)雇用保険は厚生年金保険料や健康保険料のように1,000円未満の端数を切り捨てず、支給額そのものに保険料率を掛けます。

最後に、所得税です。所得税の計算は、少し特殊で「(前月の給与-社会保険料等)×税率」で計算します。税率は国税庁の「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて求めますが、扶養している家族の人数によって異なります。

例えば、前月の給与-社会保険料等が25万円の場合、扶養親族が0人の場合は4.084%ですが、扶養親族が2人の場合は2.042%となります。しかし、扶養人数は特別な事情がある場合は加算することができます。例えば、納税者本人や扶養している配偶者、扶養親族が障害者である、本人が寡婦(夫)や勤労学生である場合です。扶養親族の人数を1人加算することができるので、引かれる税金は少なくなります。

ただし、前月に給与の支払いがない場合や前月の給与の金額(社会保険料等を差し引いた金額)の10倍を超える賞与(社会保険料等を差し引いた金額)を受け取る場合は、計算式が異なります。

ボーナス35万円の手取りはいくら?

モデルケースで、計算してみましょう。

35歳独身(扶養親族なし)
ボーナス35万円
前月の給与は25万円(手取り収入ではなく、支給額)
社会保険料の合計は、3万4,290円(健康保険料1万1,880円、厚生年金保険料2万1,960円、雇用保険料750円)*給与明細でチェックしてみてください。
協会けんぽに加入
住まいは東京都
勤め先は一般企業

この条件で計算すると……
①厚生年金保険料:35万円×9.150%=3万2,025円
②健康保険料:35万円×4.95%=1万7,325円
③雇用保険料:35万円×0.3%=1,050円
④所得税:21万5,710円(25万円-3万4,290円)×4.084%=8,809円
①~④の合計:5万9,209円
手取りボーナスは、29万791円(35万円-5万9,209円)となります。

少し難しいように思うかもしれませんが、一つ一つを計算していくと簡単に求めることができます。住民税は、昨年分のボーナスを加味して計算された税金が毎月の給与から引かれているので、ボーナスからは引かれません。

手取り金額を知って計画的に使おう

ボーナスは毎月の給与に比べて支給金額が多いだけに、引かれる金額もそれなりの金額になってしまいますね。既にボーナスの使い道を検討されている方もいらっしゃるかもしれませんが、「取らぬ狸の皮算用」にならないよう、手元に残る金額で計画を立てていきましょう。

文・冨士野喜子(ふじのFP事務所所属)/fuelle

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