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ファブリックの復権?──印象的なポルシェのシートTOP5

第4位はマルーンに白のピンストライプが入った1989年モデルの『911 Gシリーズ』 ポルシェの歴代スポーツカーのなかから、もっとも素敵で印象的なシートデザイン(パターン)をもつ5台を選ぶ。その役目をポルシェから依頼されたのは、ファッションスタイリストのイラリア・ルウビナーティ。彼女は、ライアン・レイノルズやドウェイン・ジョンソンなど人気俳優を顧客にもつハリウッドのトップスタイリストだ。 イラリアをサポートするのは、ポルシェのインテリアデザイン責任者をつとめるイヴォ・ヴァン・フルテンと、同じくポルシェのカラーデザイナー兼トリムデザイナーのコルネリア・ローゼンボーンである。さて、イラリアはどんなシートをチョイスしたのか。 第5位は、バーガンディとホワイトの細いストライプがあしらわれた1983年型『928 S』のシートパターン。ヘッドレストに刺繍されたサインは、フェリー・ポルシェの愛称で知られるフェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェのものだ。 第4位も紫がかった暗い赤に白のピンストライプ。『928 S』のシートに似ているが、こちらはバーガンディではなくマルーンだ。車両は1989年にツッフェンハウゼン工場で製造された『911 Gシリーズ』で、3.2Lエンジンを搭載した最後の『911』である。 第3位は『911ターボ ルイーズ』のタータンチェック、第2位は『901』の千鳥格子 第3位は、“ルイーズ・ターボ”と呼ばれる1973年型『911ターボ ルイーズ』の鮮やかなタータンチェックだ。ルイーズとは、ポルシェを設立したフェルディナント・ポルシェの娘であり、フェリー・ポルシェの姉であるルイーズ・ピエヒのこと。彼女の70歳の誕生日に贈られたのが、このタータンチェックの内装をもつ『911ターボ』だった。ルイーズがリヤの「Turbo」のバッジを嫌がったため、バッジは「Carrera」になっている。 第2位は、ポルシェ・ミュージアムに所蔵されるシャシー#57の1964年型『901』。シートはペピータ・パターン、いわゆる千鳥格子だ。周知のように、『356』の後継として登場した『911』には当初、『901』という名が与えられていた。しかし、すでにプジョーが「901」を登録していたことが発売直前にわかり、『911』へと改められた経緯をもつ。この『901』は、世界最古の“911系モデル”とされている(メイン写真の赤い車両)。 第1位は『911タルガSC』のパシャパターン。ファブリックシートは復活するのか? 第1位に選ばれたのは、1977年型『911タルガSC』に採用されたネイビーブルーとブラックのコントラストが目を引くシートパターンだ。どこかチェッカーフラッグを思わせるが、これはパシャと呼ばれる模様で、見る者にスポーティな印象を与える。ポルシェは今でもこのシートパターンのオリジナルサンプルを大切に保存しているという。 こうしたファブリックシートは過去の遺物ではなく、現在もごく稀に限定モデルなどに採用されている。たとえば、2016年に世界限定911台で販売された『911R』のシートはタータンチェックだったし、『911カレラT』はピンストライプだった。もしかすると、この企画を機に、今後のポルシェにはファブリックシートが増えるかもしれない…!?