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ビッグデータでグーグルの買収に続くセールスフォースの大型買収

モトリーフール米国本社、2019年6月11日投稿記事より

先週、グーグルの親会社アルファベット(ティッカー:GOOGL、GOOG)がビッグデータ分析会社のルッカーを26億ドルで買収、話題となりました。そして今週、今度は顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコム(ティッカー:CRM)が、ビッグデータ分析大手のタブロー・ソフトウェア(ティッカー:DATA)を全株式交換方式で買収すると発表しました。買収規模は157億ドルにのぼります。

セールスフォースの大型買収の後では、話題となったグーグルの買収も小粒に見えるほどです。

ビッグデータ
(画像=Getty Images)

グーグル、データ・ビジュアライゼーションで攻勢

ビッグデータのビジュアライゼーション(データの効果的な視覚化)は、デジタル経済で急速に成長している分野です。

モルドー・リサーチによれば、データ・ビジュアライゼーション市場は、2023年まで年率10%で成長し、同年には市場規模が約80億ドルに達すると予想されています。

このため、アルファベットがデータ・ビジュアライゼーションのプラットフォームであるルッカーを買収したのは効果的とみられます。

先進的なビッグデータ分析企業であるルッカーを取り込むことで、グーグルクラウドの機能を拡大することができます。

セールスフォース、巨大な反撃

一方、セールスフォースは大型M&Aの常連で、2018年春には、データ統合プラットフォームMuleSoftの65億ドルにのぼる買収を発表しています。

MuleSoftの買収額をはるかに上回るタブロー買収では、タブロー1株に対してセールスフォース株1.103株が割り当てられます。

株式交換は10月末までに行われる予定です。

セールスフォースの共同CEOキース・ブロックは、「データは全てのデジタル・トランスフォーメーション(デジタル技術を駆使してビジネスプロセス等を再構築すること)の基礎です。

タブローを取り込むことで、顧客データの強力な可視化が可能になります」と述べています。

グーグルは比較的安全な買収を行いましたが、セールスフォースは広報および事業への最大限のインパクトを狙ったとみられ、これは創設者兼共同CEOのマーク・ベニオフのいつものやり方です。

なお、ベニオフは単にデータ・ビジュアライゼーション市場に注目しているのではなく、より大きな野望があるようです。

それは、顧客企業のデジタル・トランスフォーメーション対応をサポートすることです。

テクノロジー調査会社のIDCによれば、世界的なデジタル・トランスフォーメーション関連投資規模は、2022年までに1.8兆ドルに達するとみられます。(提供:The Motley Fool Japan

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)
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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Nicholas Rossolilloと彼の顧客は、アルファベット(C株)、マイクロソフト株、セールスフォース・ドットコム株を保有しています。モトリーフール社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、アマゾン株、マイクロソフト株、セールスフォース・ドットコム株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、タブロー・ソフトウェア株を推奨しています。