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バスケット取引とは?マーケットに影響を与える機関投資家の取引手法をおぼえよう

米中貿易摩擦により、株式市場が低迷する中、株式の変動率が非常に高まってきています。

特に、ネットの高速取引が行われるようになってからは、日経平均が数百円動くのが当たり前になってきました。

こういった相場環境では、大口の機関投資家などがどういった行動を今後してくるのかを先読みすることが非常に大切になってきます。

そこで今回は、機関投資家等が用いる取引の一つである「バスケット取引」について、その仕組みと、マーケットへの影響について解説していきたいと思います。

バスケット取引
(画像=Getty Images)


バスケット取引とは?

バスケット取引とは、複数の銘柄をひとまとめにして一括で売買する取引のことをいいます。

これは、複数の銘柄をまとめてバスケット(かご)に入った一つの商品とみなして売買する取引という意味であり、証券会社が売買の委託を受ける際には、一つの取引として手数料を設定することが多いです。

具体的には、大口の投資家が複数の銘柄をまとめて売買する時に、それらの価格を指定して証券会社に注文を出し、その注文が合意すると、証券会社の自己売買部門が指定された銘柄を市場で売買するといった仕組みになっています。


バスケット取引は個人投資家にはハードルが高い

バスケット取引は、15銘柄以上かつ1億円以上の取引が対象で、機関投資家など大口の投資家がインデックス運用やポートフォリオの銘柄入替、裁定取引の売買などをする際に利用されます。

これを個人でするには資金的な面においても実行できる人は限られています。

手数料も証券会社が代行する分通常より高く設定されているため、個人投資家にとってはハードルが高いと言えます。


バスケット取引を行うことのメリット

大口投資家や機関投資家が大量の株を売買してしまうと、それだけで市場に影響を与えてしまうため、それを自分たちだけで処理するには多大な労力がいります。

その労力にかかるコストを上乗せして、証券会社が代わりに売買することによって本取引は成立します。

証券会社はその手数料分の利益が発生し、大口投資家や機関投資家はその手間を省く事が出来るため両者にメリットがあると言えます。


バスケット取引が個人投資家にも注目される理由

バスケット取引には、立会外取引や店頭市場が使われ、市場が閉まっている時間に取引ができることから、前引け後に大口のバスケット取引が約定され、その株を証券会社が後場に市場で執行するというケースが度々ニュースとして流れてきます。

主に昼休みの時間帯に行われることから、昼の立会外バスケット取引などとも呼ばれています。

上述の通り、バスケット取引は、機関投資家向けの取引手法であり、大口の資金が動きます。

特に、前場終了後のバスケット取引は、後場の市場動向にも影響を与えることがあるため、市場参加者からも注目されています。


まとめ

以上より、バスケット取引は個人投資家がするにはハードルが高いと言えますが、大口資金が動きますので、その動向に注目すべき取引と言えます。

特に、日経平均が乱高下する際には、機関投資家が動き出す可能性が非常に高いので、予備動作としてこの取引が発注された場合に自己資産の見直しを検討するなど判断材料として有益な情報と言えるでしょう。(提供:The Motley Fool Japan



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