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ネットフリックスは、グローバル路線の拡大を維持することができるのか

ネットフリックスは映像ストリーミング配信の世界的な最大手で、中国を除く主要国のほぼすべてに進出しています。同社は、他社から購入していたコンテンツを、自社開発に移行することで利益率を改善させ、差別化を図っています。

同社の決算発表において、投資家が常に注目する指標のひとつとして、会員数の伸び率が挙げられます。これは、既存会員を維持しつつ、新規会員も増やすペースを示しています。収益の柱が会員の月額課金であるため、会員数の増加そのものが売上に直結するといえます。

さらに、投資家が注目すべき点は、海外事業の進捗です。実は、海外事業の成長が、全社レベルでの増益のドライバーとなってきています。(米国国内においても、平均単価の上昇による増益が実現されていますが、ここでは海外事業に注目していきます。)

ネットフリックスは、グローバル路線の拡大を維持することができるのか
(画像=Getty Images)

海外での会員の増加が全社売上を牽引

同社の最近の会員数の伸び率は、驚くべきものがあります。会員数は、2017年の第2四半期(6月期)の1億390万人から、2018年の第2四半期には1億3020万人(25%増)にまで増えました。

2018年第2四半期決算 サマリー

ネットフリックスは、グローバル路線の拡大を維持することができるのか
(画像=出所: ネットフリックス)

これは、同社のグローバル展開によるところが大きいです。2,630万人の新たな会員のうち、2,080万人、実に80%が米国外からの会員です。海外会員数の伸びが会社ガイダンスを下回ったことは株価の下落をもたらしましたが、伸び率の絶対水準はなお高い水準を保っていると言えるでしょう。

第2四半期の米国内の売上は18億9,000万ドルであるのに対し、海外の売上は19億2,000万ドルで、海外売上が全社売上の約半分を占めています。そして、米国国内会員数の対前年同期の伸び率が11%であるのに対し海外は40%と、海外の会員数の増加が全社の成長ドライバーとなっているといえます。


海外事業の増益が今後の成長ドライバーに。ただアマゾン等の競争にも要注意。

ネットフリックスの海外事業は、売上が全社の半分を占める一方、「利益」への貢献度はまだまだです。第2四半期の海外の営業利益は3.0億ドルであり、米国内の7.4億ドルを大幅に下回ります。これは海外展開のための初期投資が重いことが背景にあります。

ただし、今後は、海外事業の純利益が改善すると市場では予想されています。第2四半期の米国外での営業利益は、上記の通り3.0億ドルでしたが、実は前年比で見ると2017年第2四半期の営業利益0.6億ドルから5倍近く増加しています。

引き続き、海外事業の初期投資(主にコンテンツ獲得費用)が一巡する一方、会員数の増加に拍車がかかっていくので、大幅な増益に結びついていくことが期待されています。

ただし、コンテンツ獲得費用が上昇し続ける場合や、アマゾンやHuluとの競争激化等により会員数の伸びが想定以下となった場合は、成長ストーリーに疑問が投げかけられるでしょう。しかし、映像ストリーミング業界が既存のテレビ業界を取って代わる余地は大きく残されているので、このような競争激化のリスクは限定的かもしれません。(提供:The Motley Fool Japan


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