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テクノロジーで変わるカードローン審査

住宅ローンやマイカーローンを利用して商品を購入する場合はもちろん、カードローンを利用する際にも、「審査」を受けるのが一般的です。審査に通過することができなければ、いずれのローンも利用することはできません。その点において、ローンと審査というのは、切っても切れない関係にあると言えるでしょう。

近年、住宅ローンなど各種ローンの事前審査でAI(人工知能)が導入されるなど、テクノロジーの活用によってローン審査の手法が変わりつつあります。これからさらに進むと思われる、ローン審査とテクノロジーの関係について見ていきましょう。

ローン審査でよく聞く、「与信」とは?

テクノロジー,カードローン審査
(写真=Jirapong Manustrong/Shutterstock.com)

与信とは、「信用を供与すること」を意味します。具体的には、金融機関がカードローンなどを利用して融資枠を供与したり、クレジットカード会社がショッピング枠やキャッシング枠などの利用可能枠を供与したりすることを指します。通常、カードローンやクレジットカードには「与信枠(与信限度枠)」が設定されており、利用者はその範囲内においてサービスを利用することができます。

信用を供与する立場の金融機関にとって、相手がどのような属性を有する人なのかは、厳密に精査しなければなりません。もし、相手に返済能力がなく、また返済原資がなかったとすれば、返済が焦げ付いてしまう可能性があるためです。そうならないよう、金融機関では過去の信用情報まできちんとチェックし、一定の基準に合致した人のみが審査に通過できるよう工夫しています。

テクノロジーで進化するローン審査の実情

とくに近年では、住宅ローンやカードローンなどの審査はテクノロジーの導入によって進化してきています。金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた「フィンテック(FinTech)」の拡大により、AIを活用した与信サービスを提供する企業も増えているのです。

では具体的に、どのような与信サービスが誕生しているのでしょうか。その一例を挙げつつ、テクノロジーを活用したローン審査の実情について見ていきましょう。

AIを活用した与信サービス

フィンテックとローン審査という文脈で最もイメージしやすいのは、やはりAIの活用でしょう。例えば、大量のデータを扱えるAIを活用し、人間が行うよりもさらに精緻な審査をスピーディーにできるようになれば、審査の幅や質はもちろん、与信サービスに必要なコストも削減できます。その結果、ユーザーの範囲を拡大しつつ、より利用しやすいローンサービスを提供することにつながります。

独自データを活用した個別の審査へ

また、フィンテックの得意分野であるビックデータの活用は、これまで行われてきた審査のあり方を変えるかもしれません。従来は、特定の信用情報機関から提供された信用情報をベースに審査を行ってきました。ただそれでは、他の金融機関との差別化ができません。そこで、社内で独自に収集したデータをビックデータとして活用することで、自社ならではの個別審査へと応用することも可能となるしょう。

テクノロジーを活用した即時融資も

さらに、テクノロジーを活用してできるかぎりムダをなくせば、即時融資への対応も容易になります。最近では、個人の信用度(スコア)を用いて融資判断に役立てるなど、あらかじめ審査できるプラットフォームを充実させているケースもあります。これまでのような「手続き」としての審査ではなく、事前に用意されたスコアとしての個人情報を活用できるようになれば、即時審査が促進されるでしょう。

変化するカードローン審査の今後

世界中でフィンテックに注目が集まっている現状をふまえると、これから先ローン審査はさらに進化していくと期待されます。ローンがより利用しやすくなる半面、利用者には高い金融リテラシーが求められます。与信や審査についての理解を深めつつ、適切に活用していきましょう。(提供:ANA Financial Journal

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