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チャート分析:なぜOPECの減産は原油価格を上昇させないのか?

OPECとOPECプラスが日量120万バレルの減産を2019年から始める決定をした後、 原油価格は先週金曜日約4%上昇した。

しかし、経済成長の鈍化による原油の需要が減る懸念がある中で、月曜日にはすでに原油価格は上昇を打ち消すように下落していた。

米中貿易戦争、メイ英首相の不信任投票(追記:メイ英首相は続投が決定)、英国のEU離脱(ブレクジット)、予算案を巡る連邦政府機関の閉鎖の可能性、中国やドイツなどの経済低迷などの懸念が、現在のマーケットを不安定にさせている。

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(画像=Investing.com)

11月21日以来、WTI原油は下降トレンドの中で三角持ち合い(ペナント)を形成している。しかし、このペナントは明らかに、10月3日の最高値の76.90ドル以来の下降トレンドを反転させるものではない。

さらに他のインジケーターが弱気相場の見通しを強めている。上図の日足チャートで50日線、100日線、200日線のすべてがデットクロスを形成しており、今後も下落が続く可能性を指し示している。

ペナントは、早期にショートエントリーしていた売り方の利確によって持ち合いが続くが、下抜けすることになれば売り圧力が高まり、下降トレンドが続く可能性が高い。

下抜けしたら、早期からショートポジションを持っているトレーダーは利確することをやめ、さらに新しい売り方が参入し価格を押し下げることになる。

10月3日の76.90ドルから11月23日の50.15ドルまでの急落の後で、このパターンは繰り返されると予想され、今後38.5%の17.80ドル下落し、32.35ドルまで落ちる可能性もある。

もちろん、この下落パターンによって32.35ドルまで落ちるかどうかの保証はないが、マクロ的な懸念が下落圧力を加速させることは考えられる。さらに、ここまで下落することはありえないと考える人に対して言及すると、2014年には60%の64ドルの下落を記録している。また、2015年後半には56%の34ドルの下落をし、13年間ぶりの最安値である26.05ドルまで下落している。

トレード戦略ーショートエントリー準備

慎重なトレーダーは、ペナントを下抜けし11月29日の安値である49.41ドルに達するまで待とう。この様に下抜けから3%の下落を待つことによって、ベアトラップを避けることができる。そして、リタームーブの上昇を待ち、ペナントの下限を上抜けしないか確認する必要がある。

トレード例

・エントリー: $50, 11月29日の安値の49.41ドルを抜けてから、キリのいい数字の50ドルでエントリー
・損切り: $51
・損切り幅: $1
・目標価格: $47
・利確幅: $3
・リスクリワードレシオ: 1:3

一般のトレーダーは、50ドルを下回った後にショートエントリーできるだろう。このキリのいい数字を下抜けや、2%の下落を確認することによってリスクを減らすことができるだろう。そして、リターンムーブによる反発によって、良いエントリーを待つことができる。しかし、下降トレンドが確認するまで待つ必要はない。

トレード例

・エントリー: $51, 一度50ドル以下で終値を迎えた後
・損切り: $52
・損切り幅: $1
・目標価格: $46, 8月27日の安値より上
・利確幅: $5
・リスクリワードレシオ: 1:5

積極的なトレーダーは、ペナントの上限が抵抗ラインになってることを背に、現在ショートエントリー。

・エントリー: $53
・損切り: $53.50, ペナントの上限抜けたら
・損切り幅: $0.50
・目標価格: $51, ペナントの底
・利確幅: $2.00
・リスクリワードレシオ: 1:4

(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン