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ストキャスティクスとは?メリット・デメリットや使いどころも考察

投資の世界に足を踏み入れなければ「ストキャスティクス」という語は中々見ることもないと思います。

直訳で「統計推測学」口に出すと噛んでしまいそうな名前の用語ですが、実はテクニカル分析の代名詞ともいえる「オシレーター指標」の代表格ともいえる重要な指数です。

主には短期トレードの世界で使われることが多いですが、必ずしもトレード目線で株式投資に参加しているわけではなくても、知っておいて損はない指標です。

今回はストキャスティクスについて、その計算の仕方や、メリット、デメリット、さらには活用すべきシーンまで考察していきます。

株式投資の世界の「脱初心者」くらいのステップとして参考にしてみてください。

ストキャスティクス
(画像=写真AC)


ストキャスティクスとは?計算式を説明

ストキャスティクスは過去の値幅の中で、その日の株価(終値)がどの位置にあるのかという相対的な位置を表す指標です。

過去の値幅という「統計」の中から相場の加熱具合を測る指標です。

具体的には

・%K
・%D
・%SlowD(%SD)

という3つの指標で考えます。

計算式は、以下の通りです。

・%K=(現在の株価-ある期間の最安値)/(ある期間の最高値-ある期間の最安値)
・%D=n日間における、%Kの平均値
・%SD=n日間における、%Dの平均値

%K、%D、%SDの順番にそれぞれの動きを平準化しているので、動きは遅くなります。

ごちゃごちゃしていて難解に感じるかもしれませんが、実際のところこの計算式を正確に覚える必要はありません。

「どういった出し方をするか」

「%K>%D>%SDの順番で連動して動く」

の2つを抑えていれば、実際の分析の中には取り入れることができます。

この「n」に入る値としては9日というのが一般的ではありますが、必ずそうでなければならないわけではなく、投資のスタンスによって変更させて使用します。


ストキャスティクスの見方

ストキャスティクスは、先ほど出てきた3つの指標をそれぞれ単独で、もしくは組み合わせて使います。

実際の投資の世界で一般的なのは以下の3パターンです。

1.%Kを単独で使う
2.%Kと%Dを組み合わせて使う(Fastストキャスティクス)
3.%Dと%SDを組み合わせて使う(Slowストキャスティクス)

特に多用されるのが、②のFastストキャッスティクスです。

%Kを単体で使う場合、もちろん最も見やすく考察もしやすくはなってくるものの、たとえば大口の投資家がポジションを処分したといった一時的な値動きにも反応してしまうため、「ダマシ」にも弱いデメリットがあります。

一般には70%を超えると「買われすぎ」、30%を切ると「売られすぎ」と考える投資家が増えてきます。

%Kと、それに遅れて連動してくる%Dを両方見ることによって、より慎重に判断をすることができます。

上昇基調であった%Kが%Dに先行して下がり始め、下に抜けた「デッドクロス」が出れば売りサイン、逆に下降中の%Kが%Dよりも先に上がり始め、上に抜ける「ゴールデンクロス」が出現すれば買いサインと見ることができます。

③のSlowストキャスティクスも見方としては同様ですが、より動きが遅い指標をつかって判断するため、ダマシに反応しにくくなる一方でシグナルのキャッチは遅くなります。


ストキャスティクスを見るメリット

ストキャスティクスを見ることにより、相場の「過熱感」を肌感覚ではなく、数字でキャッチすることができます。

相場眺めていると、なんとなく「売られすぎだ」「買われすぎだ」などと感じる場面もあるかと思いますが、それを感覚ではなく数値化することにより、冷静に判断ができるようになります。

過熱しすぎた後、調整が入る方向に「逆張り」を行うタイミングを計る指標として活用できます。

相場の反転を良いタイミングで掴めると、大きなリターンを取ることができるかもしれません。


ストキャスティクスを見るデメリット

ストキャスティクスにより相場を「過熱感」をはかることができるのですが、気を付けなければならないのは、その過熱は必ず落ち着くとは限らないということです。

とりわけ、上昇、下降、どちらかに大きなトレンドが発生すると、その勢いは反転するどころか高まっていく可能性もあります。

その際に逆張りをしてしまうと、大きく損失が出てしまうリスクがあります。

ストキャスティクスを用いて逆張りを行った際は、その張りが裏目に出ないか(トレンドが発生して継続しないか)しばらくチェックしておくことが奨励されます。


ストキャスティクスはボックス相場で効果を発揮する

ストキャスティクスは上手く使うことで、「相場の過熱具合」を測り、逆張りで利益を取れる可能性が高い一方で、読み間違えてそのまま、過熱が継続された場合大きな損失を被る可能性もある投資手法です。

トレンド相場においては、過熱度合いはどんどん高まっていく可能性もありますので、ストキャスティクスを使って逆張りの投資をするのはリスクーです。

ストキャスティクスが最も効果を発揮するのは、一定の値幅の中で上下動を繰り返している「ボックス相場」。

株価チャートで実現するボックス相場とは?意味や使い方も解説

ボックス相場であれば、その相場での上値に近づけば売り圧力が強くなり、逆に底値に使づけば買い圧力が高くなります。

チャートの形を見ているだけでも比較的、逆張りを狙いやすい形ではあります。

しかし、ストキャスティクスを使うことで、より高い精度でシグナルをキャッチすることができます。

長期投資の世界では最初にとったポジションの多少の上下はあまり気にしなくてもよいかもしれませんが、トレードの世界においては少しでも良い位置でのポジションを取ることが重要になってきます。

より早く、より正確なシグナルをキャッチするために、ストキャスティクスを活用できます。

ただし、ボックス相場からトレンド相場の変わり目には注意しなければなりません。


まとめ

相場の過熱感をキャッチする、オシレーター指標の代表格な指数の一つである「ストキャスティクス」は、過去の株価の値幅の中で、現在の価格の相対的な位置を割り出す指標です。

具体的な計算方法を丸暗記する必要はありませんが、どのように算出されて、どのようなシーンで用いるのかは頭に入れた上で、トレードに活かしてみてください。

ボックス相場においては心強い指標ですが、そのままトレンド相場に移行してしまうと損失を被る危険性が出てくるので念頭には置いておきましょう。(提供:The Motley Fool Japan



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