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ストイックな筋トレの大敵「頭痛」の正体を知る

筋トレ後に感じる頭痛は「運動時頭痛」 筋トレを行うことで、一時的に血圧が上昇して血管が拡張することによって起こる頭痛が、運動時頭痛である。20~50代の人に多く見られ、15分程で収まるときもあれば数時間のトレーニングを通してずっと痛むケースもある。特に、強く力む必要がある高重量の筋トレを行うことで発生する確率が高いと言えるだろう。脈拍のリズムに合わせた痛みがあり、ひどい場合は嘔吐を伴う場合もある。女性の場合、この症状は頭が低い位置にあるエクササイズの場合に起こることが多い。 頭痛が長引いて治らない理由「頭痛の悪循環」を解説 一度頭痛を発すると、痛みに伴い交感神経が優位になる。それにより動脈が収縮し、頭部への血流が停滞することによって頭痛が続く。肩こりから頭痛を併発する人もいるが、僧帽筋という肩周りの筋肉が張って硬くなることで頭部への血流が滞り、また頭痛が起こるという悪循環が生まれる。また、頭蓋骨の縫合のズレによって起こるケースもある。 運動性頭痛以外にも疑われる頭痛はある 成人の約4割が頭痛に悩むという疫学調査結果があるが、頭痛にはいくつかの種類があり、原因や治すためのアプローチは様々だ。日常的に起こり得るものや脳の病気が原因となっている危険なものもある。 片頭痛 頭部の片側、あるいは両側に脈打つような痛みが出る。重度の場合は吐き気も伴い、明るい日光や電灯の下で目を開けていられなくなるような感覚に陥る。20~40代の特に女性に多く見られ、身体を動かして心拍数が上がるほど痛みが強くなることが多い。原因としては、カフェインの過剰摂取や喫煙などによる血管の拡張とその後の収縮によるもの、姿勢が悪いことで肩回りの僧帽筋が緊張して頭部への血流を停滞させることも考えられる。天候が良くない日に片頭痛を発する人も多いが、低気圧により体内の浸透圧が変化して血管の拡張が起きたり、気圧センサーである内耳がストレス反応を生んで交感神経を刺激したりすることが原因であるともいわれている。 女性に片頭痛持ちが多い理由 片頭痛には、月経による女性ホルモンの乱れが関わっていると言われている。ホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れ、身体は体温を高めるために身体の中心に血液を集めようとする。それによって身体の末端は冷えて血流が悪くなり、脳の血管にストレスが掛かって頭痛を併発するケースもある。また、女性は男性よりも筋肉量が少ない。筋肉は血液を送り出すポンプの役割を果たすが、このポンプの力が男性よりも弱いことで血流の停滞が起こりやすいのだ。 群発性頭痛 片頭痛が女性に多いのに対して、群発性頭痛は男性に多い断続的な頭痛だ。数ヶ月に一度のペースで群発期がやってきて、1日の中の決まった時間帯に多く発生する。片側の眼の奥に耐え難いレベルの痛みが生じ、交感神経の刺激により発汗や眼の充血、じっとしていられないなどの症状を伴う。群発性頭痛の原因には視床下部や三叉神経などの神経系にまつわる様々な説があるが、身近なところではアルコールが要因の1つとされており、群発期に飲酒をすると症状が悪化すると言われている。 薬剤性頭痛 薬剤性頭痛は、別名薬剤乱用頭痛とも呼ばれるように、頭痛に対する薬の飲みすぎによって耐性ができてしまいうことで頻発する頭痛だ。慢性的な頭痛に悩む人は、特に薬剤性頭痛を知っておく必要があるだろう。目安としては、月10回以上の頭痛薬服用があると薬剤乱用に当てはまる。頭痛薬の使用中止が最も的確な改善策だが、難しい場合は服用回数を減らす、医師から予防薬を処方してもらうなどのアプローチが必要だ。 筋緊張性頭痛 姿勢の悪さや、ストレスによる肩周りの筋肉(僧帽筋)の緊張によって頭部の血管が収縮し、血流が悪くなることが原因で起こるのが筋緊張性頭痛だ。慢性と反復性があるが、筋緊張性頭痛の誘因が生活習慣の中にあることから、姿勢の改善や適切な運動などによるアプローチがカギになる。筋弛緩薬が治療法のひとつだが、内旋して固まってしまっている肩をほぐすための大胸筋や三角筋前部のストレッチ、肩をニュートラルポジションに保つための僧帽筋や広背筋のエクササイズも重要だ。 運動と頭痛の関係について 運動は、頭痛の緩和に繋がるケースもあれば、悪化させる可能性もある。大切なのは、自分が持っている頭痛の種類や原因を知ることと、どのような目的でどんな運動を行うかを適切に決めることだ。 頭痛発生時によいとされる運動は軽めの有酸素運動 頭痛時に行う運動の目的は体温を高めて滞っている首や肩、頭部の血流を促進させることだ。しっかり水分を摂りながら行い、テンポの良い呼吸の意識も重要である。ウエイトトレーニングのような、身体が力んだり呼吸が止まったりする運動はここではおすすめできない。しっかり腕を振ってウォーキングをする際や、プールでの平泳ぎの際も肩甲骨の動きが出て効果的だろう。前述通り頭痛によっては運動を控えた方が良い場合もあるので、原因をはっきりさせた上で、血流を促進させることが頭痛改善に役立つのであれば、これらに取り組むといいだろう。 筋トレ後に起きた頭痛は受診するべきか 筋トレで張った肩周りの筋肉が血流の停滞を生み、頭痛が発生することが考えられる。しかし、前述の通り頭痛の原因は多様だ。筋トレをすることで悪化するタイプの頭痛ならば、医師の診察を受けておくに越したことはないだろう。