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スタートアップに投資をするエンジェル投資家とは?ベンチャーキャピタルとの違いについても解説

起業当初やスタートアップは利益が出ていないのに、なぜ資金を持っているのでしょうか?それは出資してくれる人がいるからです。

エンジェル投資家とは、起業家の最初の一歩を踏み出す支援をする個人投資家のことです。日本のエンジェル投資家は近年増えていますが、アメリカなどに比べるとまだ少ないのが現状です。

本記事では、エンジェル投資のメリットやリスク、エンジェル投資家になるにはどうすればよいかについて説明していきます。ぜひ、エンジェル投資家になる際の参考にしてみて下さいね。

エンジェル投資家
(画像=Getty Images)

エンジェル投資家とは?

エンジェル投資家とは、「スタートアップに必要な資金などをサポートする個人投資家」のことです。元々はイギリスで、演劇業界で駆け出しの役者を支援する人のことを「エンジェル」と呼んでいたことから由来しています。その後、ビジネス業界で「創業間もない企業に投資する人」を意味する言葉として使われるようになりました。

エンジェル投資家は、家族・友人からの融資と、ベンチャーキャピタルからの資金供給の間に位置する存在です。家族・友人から1,000万円以上の資金を調達することは一般的に難しく、またベンチャーキャピタルが1億円以下の出資を検討することは基本的にありません。その間を埋める資金供給の役割を果たしているのが、エンジェル投資家です。

元々ビジネスをしていて、一儲けした人たちがエンジェル投資家になっていることが多いです。起業して財を成した人が、そのお金で新しいスタートアップを支援する気持ちがあります。その他にも社長からサラリーマンまで、スタートアップに興味を持って投資しているケースや、資産運用で投資しているケースなど様々です。

エンジェル投資は「融資」ではなく「出資」のため、事業に失敗してしまったとしても基本的には資金を返す必要はありません。(契約書の内容により例外があります。)

エンジェル投資家がリターンを得る仕組み

まずはエンジェル投資家がリターンを得る仕組みについて説明していきます。エンジェル投資家がリターンを得る仕組みは、株の売却です。出資者は資本を出す代わりに、会社の株を保有することが多いです。スタートアップ初期の株を持ち、事業が成功した時にその株を売ることでリターンが得られます。エンジェル投資は、当たれば数十倍のリターンをもたらしてくれます。投資先としては企業の成長性が重要視され、ハイリスク・ハイリターンの投資です。

エンジェル投資家の所有する株が売却できる場面としては二つあります。一つが株式公開、もう一つはスタートアップが会社に買われるM &Aのケースです。ただし、ここまで成長できるスタートアップはわずかでもあります。エンジェル投資家とベンチャーキャピタルの違いについても見ていきましょう。

エンジェル投資家とベンチャーキャピタル(VC)の違い

エンジェル投資家は個人の投資ですが、ベンチャーキャピタルは投資会社です。投資家や金融機関などから集めたお金を用いて、法人として代わりに投資を行います。どちらも起業家を投資先とする点は共通していますが、大きく異なる点もあります。

その一つが、審査基準です。エンジェル投資家は個人で行うので、自分が応援したい起業家を選んで支援します。それに対しベンチャーキャピタルは投資会社なので、銀行から融資を受ける時と同様に明確な審査基準があり、審査にも時間を要します。

違いの二つ目は、融資額です。ベンチャーキャピタルは1億円以下の投資を基本的には行いません。一件あたりの融資額は2~3億円が一般的で、規模が大きいです。

エンジェル投資家の投資額は、500万円から2,000万円といった少額投資がほとんどです。そのため融資を受ける側は、事業規模に合わせて受ける融資先を選択しています。

エンジェル投資のメリット

エンジェル投資のメリットは、自分の興味や関心、応援したい気持ちも含めて投資先を判断できる点です。投資先の株を保有することで、経営に介入することができます。場合によっては今までの自分の経験や人脈を事業に反映することも可能でしょう。

また、中小企業庁が認可するベンチャー企業に投資することで、「エンジェル税制」と呼ばれる税金の控除を受けられるメリットもあります。

エンジェル投資のリスク

エンジェル投資はリスクが大きい投資です。投資した先の企業が成長しないと儲からないからです。リスクは大きいですが、100の投資が失敗しても1つ大成功すれば巨大なリターンがある、というほど偏りがあります。チャレンジしてみると良いでしょう。

エンジェル投資家になるには?

エンジェル投資家になるには資産が必要ですが、最近では投資家と起業家のマッチングサービスがあり、資産10万円からでもエンジェル投資家として活動できます。また、2017年からは株式投資型クラウドファウンディングがスタートしました。

未公開株式に投資できる「株式投資型クラウドファンディング」とは?メリット・デメリットを解説

このクラウドファウンディングではリターンとして、非上場企業の株式を取得できます。個人が少額で投資することができ、エンジェル税制も受けられます。大富豪でなくても普通のサラリーマンや主婦、大学生でもエンジェル投資家になることができます。

まとめ

今回はエンジェル投資家のメリットやリスク、エンジェル投資家になるにはどうすれば良いかについて説明しました。あなたがエンジェル投資家になる際に、投資方法や投資先を検討する材料としていただければ幸いです。(提供:The Motley Fool Japan


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