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コカ・コーラとペプシで異なる2019年の見通し

―2大炭酸飲料企業の短期的成長と資本リターン計画を比較ー

モトリーフール米国本社、2019年2月18日掲載記事より

コカ・コーラ(ティッカー:KO)とペプシコ(ティッカー:PEP、以下「ペプシ」)は、価格決定力とスケールメリットを活用し、2019年に両社合計で少なとも170億ドルの営業キャッシュフロー創出を予想しています。

これにより両社の株主は、目を見張るほどではないものの、3%超の配当利回りに基づくかなりのリターンを期待できます。

なお、先週、両社は2018年第4四半期および通期の決算発表を行いましたが、2019年の見通しに関しては、幾つか重要な点が異なっています。

コカ・コーラかペプシか、どちらの株式を取るかは、投資家の選好によります。

以下で詳しく見ていきます。

【米国個別株動向】コカ・コーラ、さえない2019年見通しで株価下落
ペプシコの新CEOは根本的に戦略を変えるだろうか?

コカ・コーラとペプシ
(画像=Getty Images)


2018年の業績

2018年の両社の成長率に大きな差はありませんでした。

本源的売上高については、ペプシの4%増に対して、コカ・コーラの方が若干良く5%増でした。

これには、「コーク・ゼロシュガー」のグローバル展開が大きく貢献しており、「ダイエット・コーク」ブランドの損失を相殺しました。

「コーク・ゼロシュガー」の影響を受けて、ペプシの飲料部門は2018年前半に落ち込みましたが、軽食セグメントが牽引しました。

その結果、上半期の売上高は3%増のペースでしたが、通年では4%増と加速して終了しました。

両社の利益水準も似通ったものでしたが、ここでもややコカ・コーラが勝っていました。

ボトラーの再フランチャイズ化の効果により、コカ・コーラの2018年通期の利益は13%増でしたが、ペプシは9%増でした。

両社とも緩やかな値上げに成功し、原料コスト増を相殺することができました。


今後について

両社が発表した2019年の見通しでは大きな違いが見られました。

さらなる多角化を目指すペプシに対して、コカ・コーラは成長の鈍化と控えめな現金リターンを予想しています。

具体的には、コカ・コーラは本源的売上高の5%から4%への減速を予想し、利益の増加も依然として抑制されると見ています。

一方、ペプシは、ここ数カ月で勢いが増していることもあり、成長は安定したものになると予想しています。

事業への支出増により2019年の中核利益はわずかに減少すると見られますが、2020年には一桁台半ばの増加が見込まれると経営陣は予想しています。

ペプシは、事業からの90億ドルの現金創出を狙っており、それに対してコカ・コーラは80億ドルです。

ペプシの新CEOであるレイモン・ラガータ氏は、昨年のソーダストリーム買収のような大規模な買収は避ける戦略的アプローチを取り、漸進的な売上増と株主への積極的な直接還元を志向しているとみられます。

コカ・コーラは、現金による自社株買いは株式希薄化を相殺する分のみと示唆しており、最近の低い自社株買いの水準を継続するようです。

コカ・コーラは2017年に20億ドルを自社株買いに投じましたが、2018年の自社株買いはそれを5億ドル下回っていました。

一方、ペプシは過去2年間にそれぞれ20億ドルを自社株買いに費やしており、2019年にはその水準を30億ドルに引き上げようと計画しています。

炭酸飲料業界が大きな逆風に直面していることを考えると、コカ・コーラもペプシも投資家に大きな売り上げ増をもたらすことはないでしょう。

それでも両社は市場で最も効率的なビジネスであり続けているので、確実な利益と配当インカムを好むのであればどちらも投資に適した株式である可能性が高いです。

しかし、2019年に入り、ペプシは成長の勢いと現金リターン計画の点でコカ・コーラよりも優位になっています。(提供:The Motley Fool Japan



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