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グッチが中絶禁止法に反対表明 「女性の体のことは、女性自身が決める権利がある」

アメリカ南部の州を中心に中絶を禁止する法律が成立し、アメリカ国内だけではなく世界各国で物議を醸している。

イタリアのファッションブランド「グッチ」も、5月28日にイタリア・ローマで開催したショーで、この法律に反対する立場を表明した。

ローマのカピトリーノ美術館に開催した2020年クルーズコレクションで、グッチのクリエイティブディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ氏が手がけたジャケットの背中には、「私の体は、私が決める」と書かれた。

全て大文字で書かれているところが、主張の強さを伝えている。

グッチによると「私の体、私が決める」は70年代のフェミニズムのスローガンだ。

「この作品は、クリエイティブディレクターの自由、平等、そして自己表現に対する変わらない見方を伝えています」とグッチはコメントしている。

他にも、子宮のデザインが刺繍されたドレスや、「22.05.1978」と書かれたトップスを着たモデルが、ランウェイを歩いた。

「22.5.78」は、イタリアで妊婦が自由意志で中絶を行うことを認めた法律が成立した、1978年5月22日を意味する。

「私たちは2013年、ジェンダー平等を訴える世界的なキャンペーン『チャイム・フォー・チェンジ』を立ち上げ、女性や女の子たちの、性と生殖に関する権利、妊産婦の健康、個人の自由な選択の権利を支持してきました」と、グッチは説明する。

ミケーレ氏はショーの後、「妊娠を終わらせるという選択は、女性自身が自由にできるものであるべきです。(中絶)は、女性にとって最も難しい選択。私はその選択をリスペクトしたい」と述べ、女性のリプロダクティブ・ライツ(子供をいつ、何人産むかを決める権利)を支持する立場を表明した。

アメリカでは、アラバマ州やジョージア州、ケンタッキー州、ミシシッピ州、オハイオ州など南部の州で、妊娠中絶を禁止する法案が次々に可決されている

5月14日には、アラバマ州でほぼ全ての妊娠中絶を禁止する法案が可決され、女性の権利団体などから激しい非難を浴びた。

しかしその2週間後の5月29日には、ルイジアナ州でも胎児の鼓動が確認されて以降(通常、妊娠6週間前後)の中絶を禁じる法案が可決された。