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キャッシュレス社会が進むと将来現金は使えなくなる?

最近ニュースで取り上げられることも多い「キャッシュレス社会」。日本でのキャッシュレス化を進める動きは活発化していて、将来どう変わっていくのか気になりますよね。今後の社会変化に対応するためにも、キャッシュレスの基礎知識を押さえておきましょう。

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2019.7.23

日本がキャッシュレス後進国の理由

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国際的に見ると、日本は残念ながら「キャッシュレス後進国」です。

各国のキャッシュレス比率を比べるとアメリカは41%、中国は55%と高い数値を出している中、日本はおよそ20%にとどまり、海外に比べてキャッシュレス化が遅れていることが分かります。

日本のキャッシュレス化が遅れている原因としては、「現金崇拝が強い」「クレジットカードの加盟店手数料が高い」といった理由が考えられます。とくに日本は世界的に見ても治安の良い国であることから、「現金を持ち歩くことに抵抗がない」という点もキャッシュレス化を妨げている大きな要因です。

しかし、現金主義社会を維持するためには莫大なコストがかかっていることも事実であり、その額は「年間約1兆円」に上るとの試算も出ています。

こういった背景から、今後も安定的な社会インフラを持続させていくために、政府主導でキャッシュレス社会への実現に今動き出しているのです。

キャッシュレス決済の主な種類

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キャッシュレス決済にはどのような種類があるのか、基本的なものを確認しておきましょう。

プリペイドカードやチャージ式の電子マネー(前払い方式)

「プリペイドカード」や「チャージ式の電子マネー」は、事前にカードの購入が必要であったり、使う前に入金してから利用するタイプの決済方法です(前払い方式)。

プリペイドカードの代表的なものには「iTunesギフトカード」や「Amazonギフト券」などがあります。また、チャージ式の電子マネーとしては「Suica」や「WAON」などがこれにあたります。

前払い方式であれば事前に購入した金額やチャージ金額を超える利用はできないため、使いすぎの心配もなく子どもにも持たせやすいことがメリットです。

デビットカード(即時払い方式)

「デビットカード」は、支払いが完了すると登録してある銀行口座から即座にお金が引き落とされる仕組みの決済方法です(即時払い方式)。

デビットカードの例としては、「Visaデビット」や「ゆうちょPay」などが挙げられます。

デビットカードは口座に預けている残高を超える支払いはできないため、こちらもプリペイドカードと同様にお金の使いすぎを防ぐことが可能です。

クレジットカード(後払い方式)

「クレジットカード」は今回紹介する中でも最もメジャーな決済方法です。一般的には1ヶ月分の利用額が後日にまとめて引き落とされます(後払い方式)。

世の中には様々な種類のクレジットカードが存在していますが、その中でも代表的な国際ブランドとして「Visa」「MasterCard」「JCB」 などが挙げられます。

多くの店舗やネットショップがクレジットカード払いに対応しているため、非常に便利に使えますが、後払いであることから「使いすぎ」には注意して利用しなければいけません。

仮想通貨

近年、徐々に知名度を上げてきている「仮想通貨」も、キャッシュレス決済の一つです。

仮想通貨の市場は年々発展を続けており、今や2,000種類以上の仮想通貨が存在しています。その中でも最もメジャーな仮想通貨が「ビットコイン」です。

国内でも「ビットコイン支払い」に対応する店舗も一部出てきており、今後の普及が期待される決済手段と言えるでしょう。

キャッシュレス決済の支払い方法

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続いて、キャッシュレス決済の支払い方法を3つ紹介します。

カード読み取り

クレジットカードやデビットカードなどを利用する際は、それらのカードを機械が読み取ることで支払いが完了します。

具体的にはカードの裏面に「磁気ストライプ」がついていて、この部分を専用の機械にスライドさせることでカード情報を読み込ませることができます。

ICチップ

ICチップを読み取らせて支払うものには、SuicaやPASMOなどの「交通系ICカード」や、nanacoや楽天Edyなどの「流通系ICカード」などが代表的です。

専用の読み取り機にICチップをタッチさせるだけで簡単に利用できます。SuicaやPASMOで改札を通るときと同じような仕組みだと考えれば分かりやすいですね。

また、Apple PayやGoogle Payなどの「スマホ決済」も、ICチップを利用した支払い方法となっています。

バーコードやQRコード

バーコードやQRコードを読み取って支払うものには、LINE PayやPayPayなどが挙げられます。

この支払い方法には、「店舗側がQRコードを表示して利用者のスマホで読み取る方式」と、「利用者側のスマホでQRコードを表示して、店舗側が専用の端末で読み取る方式」の2種類の方法があります。

現時点では「カード読み取り」や「ICチップ」での支払い方法が主流ですが、近年はこの「バーコードやQRコード」での支払い方法も急激に広まっています。

将来現金は使えなくなる?

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キャッシュレス化が進むことで「現金が使えなくなる」と心配する人は多い

キャッシュレス化が進むことで、「将来的に現金が使えなくなるのではないか」と心配する声があることも見過ごせない部分です。

たしかに、キャッシュレス化が推進されていくことで現金を使う場面は少なくなることが予想されますが、「現金が全く使えなくなる」といった事態を心配する必要はないでしょう。

日本より大きくキャッシュレス化が進んでいるアメリカを例に見ても、キャッシュレス比率は40%程度です。つまり、半分以上の人は現金を使っているという証明でもありますね。

キャッシュレス化への移行が進んでいくことを怖がる必要はありません。「キャッシュレスは苦手」という人も、現金と併用しながら少しずつ慣れていくと良いでしょう。

まとめ

今回は日本のキャッシュレス化をテーマに、海外と比べた時の現状や、キャッシュレス決済の主な種類について紹介してきました。日本では当たり前な「現金を持ち歩く」ことも、国によっては危険を伴う行為となります。まずは使いすぎの心配もなく簡単に手に入る、プリペイドカードからキャッシュレスを始めてみるのがおすすめですよ。
Masato

Masato

フリーライター。FPや証券外務員など金融系の資格を保有し、「お金」に関する記事執筆を得意としている。自身でも株式や仮想通貨のトレードを行なっており、経済動向のチェックが毎日の習慣。

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