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カードローンは実際何に使われている?

海外を中心にキャッシュレス決済の普及が進む中、日本ではまだ現金志向が根強く残っています。事実、個人店舗を中心に、現金しか使えないところも少なくありません。また結婚式の祝儀など現金が必要になる場面も多々あります。このように急に現金が必要になった時に便利なのが「カードローン」です。

カードローンとは、銀行や消費者金融などの金融機関が提供している個人向け融資のことで、専用のカードを使い、ATMなどで気軽にお金を借りることができます。では、カードローンを利用している人は、主にどのようなシーンで使っているのでしょうか。

多様化するカードローンの利用

カードローン,使う
(写真=dean bertoncelj/Shutterstock.com)

近年、カードローンの使途は多様化しています。かつては住宅や自動車など、高額な商品を購入する際に利用されていたローンですが、現在では、日々の少額な支払いにもカードローンなどが利用されているようです。その背景には、一般に広く周知された消費者金融の存在が挙げられます。「サラ金」や「街金」などの悪いイメージを払拭しつつ、より身近な存在として消費者金融が普及していったのです。

カードローンが気軽に利用できるようになったことによって、特別なシーンや大きな買い物だけでなく、ごく日常的な支出にも活用されるようになりました。例えば、日用品や食品の買い物はもちろん、家賃や水道光熱費などの支払いなど、定期的に発生する日々の支出です。あるいは、次の給料日までの生活費や交際費が乏しい場合にも、カードローンを利用する人が増えているようです。

カードローンはどのように使われているのか?

では実際に、カードローンが利用されているのは、とくにどのようなシーンにおいて顕著なのでしょうか。いくつかの調査資料がありますので、それぞれの内容を比較しつつ、カードローンの利用動向についてチェックしてみましょう。さまざまな角度から利用状況を精査してみることで、現代人がどのようにカードローンを利用しているのか、よりクリアにイメージできるはずです。

クレジットカード会社のキャッシング・カードローン利用者の場合

1つ目は、市場調査やマーケティングリサーチを行っている株式会社インテージが、金融庁の委託調査として行ったものです(2019年3月29日「貸金業利用者に関する調査・研究<調査結果>」)。調査対象者は、全国の20~70代の男女です。調査結果のまとめによると、3年以内借入経験者のうち、クレジットカード会社のキャッシング・カードローン利用者の利用目的は、「生活費不足を補うため」が44.5%、「欲しいものがあったが手元のお金が足りなかったため」が24.9%、「クレジットカードの利用代金支払い資金の不足を補うため」が21.3%となっています。

銀行カードローン利用者の場合

次に、一般社団法人全国銀行協会が行った「銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告(平成30年1月18日)」ではどうでしょうか。対象者は20~69歳の一般消費者男女です。借入の利用動機を見てみると、銀行カードローン利用者のうち、最も多いのは「日常的な生活費の支出増加を補うため(28.7%)」でした。次いで、「レジャー・趣味・娯楽を楽しむため(22.1%)」「給与・ボーナス前の一時的な資金不足を補うため(19.4%)」などとなっています。

貸金業者からの借入状況

最後に、日本貸金業協会が行った「資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告(平成30年9月28日)」を見てみましょう。調査対象者は、調査会社が保有する全国18歳以上のインターネットモニター会員です。直近 3 年間における借入申込の資金使途について調査したところ、「趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費用」が 47.6%と最も高く、次いで「食費」が 24.4%、「外食等の遊興費」が 16.6%となりました。

返済はどうしているのか?

生活費や交際費など、日常の支出のためにカードローンを利用している消費者が増えている中、カードローンで借入を行っている利用者は毎月の返済をどのようにしているのでしょうか。

前掲の全国銀行協会の報告では、「毎月の収入から返済する」が88.7%、「ボーナス・賞与から返済する」が28.0%などとなっています。また日本貸金業協会の調査でも、「毎月の収入から返済」が88.7%、「ボーナス・賞与から返済」が27.9%などとなっています。両調査ともに、既存の収入である給料や賞与からの返済が大半を占めています。

お金を借りる「目的」と「返済計画」が大事

このように、いくつかの統計資料を比較してみると、ローン利用の目的は「生活費(食費や光熱費含む」や「レジャー・趣味・娯楽」が中心であることが分かります。また返済は、毎月の収入や賞与が原資となっています。計画的に利用できているのならともかく、収入の不足を補填するかたちでカードローンを使用している場合、家計を見直すべきかもしれません。いずれにしても、目的と返済計画をきちんと把握し、適切にカードローンを利用することが求められます。(提供:ANA Financial Journal

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