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カナダのミレニアル世代には不動産よりもREITか

モトリーフール・カナダ支局、2019年4月25日投稿記事より

カナダでは住宅価格が急騰しているため、多くの若い人々にとって住宅所有はかなわぬ夢となっています。

ミレニアル世代
(画像=Getty Images)

モトリーフールの寄稿者クリス・ナットソンは、若いカナダ人は土地や住宅を所有するという夢をあきらめ、代わりにREIT(不動産投資信託)投資の方が賢明だと考えています。バンクーバーで驚くほど高値の住宅を購入するよりも、REITへの投資はリスクが低いと考えられます。

ナットソンはこう述べています。
「家を買う余裕のない大勢の人々が、『不動産の一部を所有する』という形で夢を実現できるREITがたくさんあります。そして、REITへの投資は、退職後に備えるだけの利回りを生み出すことができます。また、賃貸不動産を所有していた場合には、テナントのクレーム等に対応しなければなりませんが、REITの場合にはそんな必要はありません」

カナダの不動産に関しては、ナットソンの意見は賢い選択だと思われます。人々は実物不動産へ投資したいかもしれませんが、REITはより良い投資と言えるでしょう。

以前、家は所有するための資産でしたが、住宅価格が急上昇しインフレ率を大幅に上回ったため、状況は変わりました。さらに、外国人購入税、投機税、高い金利、厳格な住宅ローン規制、そして過熱した住宅市場の沈静化を目的とした規制などを考えると、多額の住宅ローンを借りて住宅を保有するのは無謀とも考えられます。それでも、住宅ローンを組んでバンクーバーで住宅を購入する余裕がある場合、住宅所有の夢を実現させたいと思うかもしれません。

しかし、その場合には、投資家として大きなルールを破ることになります。まず、住宅購入によって資産ポートフォリオは単一の不動産でほぼ占められ、分散が効きません。そして不動産ローンのレバレッジが大きいため、他の投資の余地がなくなってしまいます。それはある意味、あたかも単一の不動産をベースに大きな証拠金取引を行っているようなものです。

一般の投資との違いは、不動産投資がうまくいかなかった場合には、不動産差し押さえがマージンコール(追加証拠金、いわゆる「追証」)の代わりになるということです。

また、不動産投資の場合、他の投資取引手数料よりも高い不動産取引手数料や流動性リスクを負うことになります。不動産を貸すことによって住宅ローンを返済することを考えている場合、家主になる道を選ぶことになります。

しかし、賃貸不動産の家主になる場合、物件の購入、諸費用、物件の維持・修繕費、テナントへの対応など、REITを購入するよりもはるかにコストがかかります。結局のところ、REITではこういった手間はかからず、非常に容易に物件を管理することができます。

Canadian Apartment Properties REIT(ティッカー:CAR.UN、以下「CAPREIT」)への投資は、住宅所有希望者に対して優れた代替手段になるとの見方があります。記事執筆時点で同REITの価格は48ドルと買いやすく、一部保有ではあるものの住宅所有の夢が可能になります。

このREITに投資することで、バンクーバーとトロント(およびその周辺地域)という、カナダで最も人気の高い2つの不動産市場における住宅用不動産ポートフォリオのごく一部を所有することになります。トータルリターン面でも、CAPREITは優れています。2.9%の配当利回りは高いものではありませんが、堅調な不動産市場を背景に大きなキャピタルゲインの可能性があります。なお、CAPREITは、保有物件で賃借人の出入りが少ないことから、バンクーバーおよびトロントで高品質・高額の物件を積極的に開発・取得しています。

カナダの人気不動産市場では家主の力は強く、賃料引き上げはもちろんのこと、改装のために賃借人に退去を要求することも可能です。カナダのミレニアル世代にとって、CAPREITへの投資は検討すべき価値があると考えられます。(提供:The Motley Fool Japan


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