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ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」で注目すべき7つのこと

モトリーフール米国本社、2019年2月21日投稿記事より

ウォーレン・バフェットは23日に、バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK-A、以下「バークシャー」)の株主に対して「株主への手紙」を公表します。

手紙には、私たちが既に知っている情報も含まれています。たとえば、バークシャーの各主要事業セグメントの業績や主要な株式保有状況についてです。しかし、投資家が手紙を読む際には、いくつかの具体的な課題に留意しなければなりません。

バフェットの「株主への手紙」から9つの要点

ウォーレン・バフェット
(画像=The Motley Fool)


なぜ第4四半期の株式購入は不活発だったのか

私たちは最近、2018年第4四半期における同社の株式ポートフォリオの運用報告を見ることができましたが、それは驚くべきものでした。

2018年第4四半期にバフェットが売買した株式

第4四半期は株式市場が急落しており、その中で同社はバランスシートに1,000億ドル以上の現金を保有していました。そのため、多くの投資家はバフェットが活発に株式購入に動くと期待していました。

驚いたことに、バークシャーは第4四半期に若干の買い越しになっただけでした。同社が株式購入に費やした56億ドルは、ここ数四半期で最も低い金額です。さらに、同じ期間にバークシャーが数十億ドルの株式を売ったことで、株式購入のインパクトが一層弱まっています。

バフェットの手紙の中で、その理由を見つけてください。バフェットは株価が下落し続けると考えていたのでしょうか?それとも、2019年の大規模な買収を見越して現金を残しておいたのでしょうか?


バークシャーには現在どのくらいの現金があるのか

バークシャーの現金保有は、第4四半期に確実に増加したと考えられます。ただし、同社が大量の自社株を買い戻していた場合を除きます。バークシャーの第3四半期末時点の現金保有は1,036億ドルでした。しかし、同社の株式ポートフォリオの売買状況とバークシャーの現金創出能力を考えると、年末までに現金が1,100億ドルを超えるまで膨れ上がっていてもおかしくありません。


バフェットの後継者について

バフェットは88歳、副会長のチャーリー・マンガ―は95歳です。2人がしばらくバークシャーを引っ張っていくことを私たちは望んでいます。しかし、現実的には彼らが永遠にバークシャーを経営していくことはできません。

ここ数年の間に、バークシャーの後継者に関する情報が、徐々に市場に出てきました。具体的には、テッド・ウェスクラーとトッド・コムズがバークシャーの大規模な株式ポートフォリオの管理を引き継ぐ可能性が高いこと、およびCEOの後継者候補は、アジット・ジャインとグレッグ・アビルに絞られていることがわかります。投資家は、手紙で言及されるバークシャーの将来のリーダーシップに関する説明について、注目するでしょう。


テッド・ウェスクラーとトッド・コムズは現在どのくらいの資金を運用しているか

過去数年間にわたり、テッド・ウェスクラーとトッド・コムズは、バークシャーの2,000億ドル規模の投資ポートフォリオに対する裁量権を徐々に与えられてきました。昨年の手紙の時点で、2人は合わせて250億ドルを運用していました。

最近のアップル株式の一部売却など、バークシャーの最近の重要な株式売買の多くが彼らの判断に起因しているため、現在の彼らが運用している金額の合計を見ることは興味深いことです。


自社株買いの規模は

バークシャーは、バフェットとマンガーが、同社株が割安になっていると判断した時にいつでも株式を買い戻すことができるように、2018年半ばに自社株買い規定を修正しました。修正が行われた最初の第3四半期に、バークシャーは10億ドル近くの自社株を買い戻しました。

バフェットとマンガーが、第3四半期中に同社株が過小評価されていると考えていた場合、第4四半期中も同様に考え、自社株買いを実行した可能性があります。


買収環境についての考え方

上記で自社株買いについて述べましたが、バフェットはバークシャーが自社株買いをすることを好みません。また、バークシャーの資本を活用するためには、普通株への投資もバフェットが一番望むものではありません。

バフェットは、会社全体を購入したいと考えているのです。残念なことに、近年、買収環境は理想的とは言えません。バフェットが2018年の手紙で述べたように、買収に不可欠な要素の1つは「妥当な買収価格」です。バフェットは「2017年のほぼ全ての買収案件の検討において、『妥当な買収価格』が最後の障壁となりました。案件の買収価格は驚くほど高かったわけではありませんが、それでも過去最高値を付けていました」と述べています。

つまり、検討していた買収案件には、正当化できないプレミアムが付いていたと言えます。しかし、2018年末にかけて株価が急落したため、「妥当な買収価格」に近づいたのではないかと思われます。


バフェットおなじみの投資アドバイス

最後に、バフェットの手紙には貴重な投資アドバイスが含まれています。しかし、手紙が発表されるまでは、そのトピックの内容はわかりません。例えば、2018年の手紙には、インデックスファンドへの投資がヘッジファンドへの投資よりも賢明な理由についての教訓が記されていました。

一つ確かなことがあります。バフェットは貴重な投資の知恵を有しており、バークシャーの株主は、少しでも多くバフェットから投資アドバイスを聞きたいのです。(提供:The Motley Fool Japan



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