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イトーキ、新本社ビルを働き方改革のショールームに

事務用品・オフィス家具大手のイトーキは、2018年秋に東京オフィスを日本橋髙島屋三井ビルディングに移転・集約しました。同社では、新オフィスを『明日の「働く」を、デザインする。』というミッションステートメントを実現する場としてとらえ、働く人自らが働き方をデザインしていく「自由(FREE)」をテーマにした新しい働き方「XORK Style(ゾーク・スタイル)」を本格始動しました。

いつでも、どこでも、誰とでも働けるオフィスづくり

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(写真=g-stockstudio/Shutterstock.com)

新オフィスでは、これまで4カ所に分散していた拠点を集約。また、高い自己裁量によっていつでも、どこでも、誰とでも働ける「Activity Based Working(以下ABW)」の考え方を推進するための手段として、以下を提唱しています。

1-1.ワークスタイル変革プログラムを実施
新しい働き方に向けた社員の意識を高めるためのワークショップや、理想の働き方と現状のギャップを乗り越えるための具体的なトレーニングといった、現場の社員と共に推進するワークスタイル変革プログラムを実施。世界的グローバル企業にABWの導入コンサルティングを行っている専門家を戦略パートナーとして海外から招請するなど、「働き方改革」に注力します。

1-2.生産性と創造性を最大化するオフィス空間づくり
新たなオフィスづくりにおいて、“個人”と”チーム”「行動・ふるまい」に着目しています。集中してひとりで行いたい作業や、ふたりでじっくり行う作業や対話、3人以上のグループで行うアイデア出しや知識共有などのアクティビティと、社員が多様な活動内容にふさわしい場所を自由に選択できるオプションを用意し、生産性と創造性を最大化するオフィス空間を整えました。

1-3.先端技術を活用した「働き方変革アプリケーション」の開発
社員の位置情報やオフィス利用履歴をGPSシステムや室内センサー技術によりビッグデータとして収集。そのデータに基づき、活動の『見える化』や新しい働き方の習慣づけを目的とした「働き方変革アプリケーション」を開発します。

1-4.テレワーク制度の本格運用で移動性を高める
オフィスだけでなく、テレワークによって自宅やコワーキングスペース、カフェなども活用したダイナミックな働き方を推進し、働く人の移動性を高めます。

1-5.営業部門を中心にSFA(Sales Force Automation)を導入
社員の活動を支援するために、営業支援システムのSFAを導入。ビジネスの次の成果につながる活動をサポートします。

1-6.モバイル環境整備とペーパーレス化
デスクトップパソコンや固定電話は原則的に廃止。全社員にノート型パソコンとスマートフォンを標準配布するほか、希望者にはタブレットも配布します。これにより、紙書類を使わないワークスタイルや業務フローへの移行を目指します。

健康・快適性に焦点を当てた室内環境評価システム

イトーキの新オフィスでは、能動的かつ自由に働く社員の心身を健全に保つ、空間品質基準「WELL Building Standard(WELL認証)」を導入しています。
WELL認証とは、これまでLEEDやCASBEEといった基準で評価されてきた建物の環境・エネルギー性能に加え、建物内で暮らす、働く人びとの健康・快適性に焦点を当てた世界初の建物・室内環境評価システムです。
オフィスは、多くの人が日常の長い時間を過ごす場であることから、オフィス環境の品質をはかる指標として注目されています。
WELL認証では特に、居住者の身体に関わる評価ポイントについて、環境工学だけでなく医学の見地からも検証が加えられているのが特徴です。評価項目は以下の7つに分けられており、獲得ポイント数に応じてプラチナ、ゴールド、シルバーの認証を付与されます。

1.空気
2.水
3.食物
4.光
5.フィットネス
6.快適性
7.こころ
参照:株式会社イトーキ プレスリリース(2018年10月9日)~新本社オフィス「ITOKI TOKYO XORK」を開設 組織の新たな価値創造と社員のウェルビーイングを実現する新しい働き方「XORK Style(ゾーク・スタイル)」を本格始動

生産性と従業員の健康に配慮した先端オフィス

オフィス空間作りを提案する同社にとって、新オフィスは自社の社員の生産性を高める場であると同時に、事業提案を行うためのショールームでもあります。
業務内容にあわせた執務スペースに加えて、トレーニング機器を設置した部屋や瞑想用の部屋など、従業員の心身にも配慮していることが特徴です。
ぜひ、先進的なオフィスレイアウトや移転の参考事例としてみてはいかがでしょうか。(提供:自社ビルのススメ

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