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もしも、資産運用の世界でウサギとカメが競争したら……?

子供の頃に読んだり聞かされた童話と言えば、何が頭に浮かぶだろうか? 「金太郎」「桃太郎」「一寸法師」とともに思い浮かべる人が多いのが、「ウサギとカメ」ではないだろうか。ご存じの通り、「ウサギとカメ」とは、足の早いウサギよりも、コツコツと小さな前進を重ねたカメが勝利を収めるという話だ。さて、この童話を投資や資産運用の世界に置き換えてみると、一体どうなるだろうか?

資産運用では、「カメ」の歩みではインフレに勝てない!?

資産運用,ウサギとカメ
(写真=Phongphan/Shutterstock.com)

預貯金や定期預金など安全・確実ではあるもののごくわずかな利息しか得られない運用商品が「カメ」だとすると、パフォーマンスにムラが生じがちな株式や投資信託などのリスク性商品はさしずめ「ウサギ」に例えられるだろう。さて、投資や資産運用の世界でも、カメはウサギに必ず勝つのだろうか? しかし、童話と同じような筋書きには必ずしもならないのが現実だ。

資産運用を行っていないどころか、月々の給与は振込先の口座に放置したままという人は少なくないようだ。せいぜい定期預金をやっているぐらいというケースが大半ではないだろうか。

預貯金は、現在のような低金利下で利息はほとんど期待できないものの、株式や投資信託のように元本割れしてしまうリスクは無いから安心なんだと考える人も多いだろう。実際、投資未経験者の大半は、損失を恐れてなかなか投資信託などに手を出せないようだ。

IMF(国際通貨基金)は、2019年に日本のインフレ(物価上昇)率が1.3%に達すると予測している。もしもこれが的中すれば、物価が上昇する分だけ、預貯金として預けている現金の価値が下落することは避けられない。定期預金の利息くらいでは、価値が目減りした分をカバーすることは難しいだろう。

一方、株式などで運用する投資信託は、元本割れのリスクはあるものの、大きなリターンを得られる可能性もある。たとえば、仮に購入した投資信託の5年間のパフォーマンスが+5%、−3%、+6%、-6%、+8%で推移したとしよう。単年度のパフォーマンスは上下するものの、単純平均すれば2%の利回りが得られた計算になる。5年・10年と長い間低迷が続くような投資信託を選ばなければ、投資信託という“ウサギ”は、普通預金や定期預金などの“カメ”に勝つ可能性が大いにある。

たった2%の運用でも、「複利効果」で5年後には軽視できない差が!

しかも、前述の「平均2%」とは、ごく控えめな水準であり、中には2ケタ以上のリターンを得られる投資信託も珍しくない。また、投資信託の特徴として、運用で得られた収益を再び投資に回すことで、利益の増加ペースが加速していくことが期待できる。これが、いわゆる「複利効果」と呼ばれるものである。

たとえば、毎月1万円ずつ、5年間にわたって継続的に資金を投じ、それを2%の利回りで運用したとすると、合計60万円の投入金額に対して約3万円のリターンが得られる計算になる。同じようなやり方でも利回りが0.01%なら、わずか150円程度の利息しか得られない計算になる。

当然ながら、利回りが3%なら約4.6万円、利回りが5%なら約8万円といった具合に、利回り(パフォーマンス)が良くなればなるほど得られる運用収益も大きくなっていく。5年でもこれだけの差がつくのだから、10年、20年といった長期スパンなら、さらに大きな差が生まれる。

なお、米国のJPモルガン証券は、2019年における株式の期待収益率を、米国の大型株で3.1%、日本株は2.4%になると予測している。米国株はここ数年にわたり史上最高値の更新を続けてきたが、それでもまだ上昇の余地があると見込んでいるようだ。

カメ派の人も、「少額ずつの積立投資」というウサギを活用してみよう!

投資や資産運用は、結果があらかじめ約束されたものでないことは言うまでもない。しかし、ここまでお伝えしたように、少なくとも“増やす”という点においては、預貯金という「カメ」よりも、投資信託という「ウサギ」の方が可能性が高いと言えよう。「カメ」の安心感を捨てがたいということであれば、まずは資金の一部を「ウサギ」に託してみて、少しずつ様子を見ながらウサギの走りを体感してみると良いだろう。(提供:確定拠出年金スタートクラブ

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