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なぜ「投資信託」は運用初心者に向いていると言われるのか?

投資信託(投信)は株式投資などと比べると比較的リスクが低い資産運用の対象と言われるが、その仕組みや特徴をきちんと理解できていない投資初心者も多いのではないだろうか。ここでは投信の仕組み、長期で積み立て投資をした方がいい理由、投信の種類と注意点などをわかりやすく解説していく。

長期で投信に投資したい理由

投資信託,運用初心者
(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)

投資信託(投信)は、投資のプロであるファンドマネージャーがリサーチチームなどの情報をもとに投資家のお金を運用する仕組みだ。投資対象は、株式、債券、原油、金などの商品、先物・オプションなど様々だ。また、投資先も国内にとどまらず、米国や欧州、経済新興国など幅広い。中には、AI(人工知能)などが運用を担当するファンドも登場している。

世界の株式の時価総額をここ数十年単位で見ると、リーマンショックなどによる一時的な減少はあるものの、右肩上がりで伸びている。ある調査によると、世界の株式の時価総額は1980年から2015年までに約30倍に拡大しているという。

この背景には、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やVISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチン)といった経済新興国の成長がある。いずれにしても、世界経済が拡大しているという根底があるからこそ、投信を長期的に積み立てて運用すれば、リスクを抑えつつ、着実に資産を増やしやすいというわけだ。ただ、そのためにはきちんとした投信の銘柄選びが必要になってくる。

投信の最大のメリットとは

投信と一概に言っても、その総数は2018年末時点で6000本を超える。自分の目的やプランに合った銘柄を選ぶには、投資信託の基本をしっかり理解することが重要だ。

資産運用の世界では、資金を様々な金融商品や通貨などに「分散投資」をすることが投資のリスクを軽減するための一般的な手法となっている。そうはいっても、個人の限られた資金で世界中の株や債権を買うことは不可能だ。しかし、投信ならそれが可能になる。これが投信に投資をする最大のメリットと言えるだろう。

また、投信は大勢の顧客の資産を預かるため、行政の厳しい監督下で運用されている。これも投信の安全性を増す一助になっている。

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

株式の個別銘柄への投資よりも投信の方がリスクが低いのは確かだが、すべての投信がそういうわけではない。投信によっては、株式と同様、大きなリターンが狙える一方でリスクが高めのものもある。まず、知っておきたいのは、投資信託には大きく「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があることだ。

インデックスファンドとは、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価、先進国の代表的な株価指数などに連動するように設計・運用されている投信だ。一方、アクティブファンドは、ファンドごとの運用方針にしたがって、そうした指数を上回る成果を狙う投信である。

指数を上回るリターンを目指すということは、その分、指数連動型の運用よりも投資リスクは高くなる。その点で、世界経済の拡大の恩恵を受けつつ、投資のリスクを少しでも減らしたいなら、インデックスファンドへの投資がベターだろう。

信託報酬が抑えやすいのもインデックスファンドのメリット

インデックスファンドとアクティブファンドの違いは、手数料や信託報酬にも現れる。アクティブファンドの方が情報収集や運用の戦略立案に人員がかかる分、信託報酬が高めに設定されていることが多い。ちなみに、投資信託を運用する時に投資家が負担する主な諸経費は次の通りだ。

●購入時に販売会社に払う「販売手数料」
●募集価額とセットで払う「募集手数料」
●運用中の諸経費を負担する「信託報酬」
●途中解約する時に払う「信託財産留保額」

これらのコストは投信によって異なる。投信を購入する際は、まずこれらのコストが同じような種類のファンドに比べてどの程度なのかを把握してから購入するのが賢明だろう。

自分に合った銘柄選びを

ここで解説してきたように、一口に投資信託といっても様々である。世界経済拡大の恩恵を享受できる「インデックスファンド」と、さらに上の成果が狙える一方でリスクも高い「アクティブファンド」。人気やトレンドに流されず、自分の資金や目的に合った銘柄を選ぶことが大事だ。それによっては、両者を組み合わせて運用するのも一案だろう。

また、投資信託を購入するならば、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やつみたてNISAなどの制度を利用するのもひとつの方法だ。どちらも税制上の優遇措置があり、普通に投資信託を購入するよりもより効果的に資産形成を行うことができる。

いずれにしても、投資信託は長期の運用が基本。その場の値動きに一喜一憂せずに、コツコツと継続していくスタンスを大切にしたい。(提供:確定拠出年金スタートクラブ

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