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つみたてNISAをイオン銀行で始めるメリットは?取扱商品やデメリットも解説

「老後資金2,000万円問題」をきっかけに改めてつみたてNISAへの注目が集まっている。つみたてNISAは非課税で効率的に長期積立投資が行える制度で、さまざまな金融機関で取り扱っている。今回はイオン銀行でつみたてNISAを利用するメリットとデメリットについて考えたい。(※データはすべて2019年7月時点)

イオン銀行でつみたてNISAを始めるメリット

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(画像=rangizzz/Shutterstock.com)

イオン銀行でつみたてNISAを始める場合には以下のようなメリットがある。

つみたてNISAの商品ラインナップが銀行の中では充実している

イオン銀行ではつみたてNISA対象商品を20本取り扱っている。これは取扱商品数8本のゆうちょ銀行や12本の三菱UFJ銀行など他の銀行に比べて充実したラインナップだ。

イオン銀行では国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)など主要な投資対象を一通りカバーできる商品を取り揃えている。20本のうち8本が指数に連動した投資成果をめざすインデックスファンド、残り12本が指数を上回る投資成果をめざすアクティブファンドや資産配分を自動調整するバランスファンドだ。以下がイオン銀行で取り扱っている商品の特徴と信託報酬(税込)だ。

<国内株式>
・ひふみプラス……国内外の上場株式を主な投資対象とし、選別した割安株へ長期投資するアクティブファンド。信託報酬1.06%
・コモンズ30ファンド……国内外の上場株式を主な投資対象とし、世界で成長の見込まれる質の高いグローバル企業に集中投資するアクティブファンド。信託報酬1.06%
・大和住銀DC国内株式ファンド……国内株式を主な投資対象とし、割安株へ投資するアクティブファンド。信託報酬1.03%
・年金積立 Jグロース……成長が期待できる企業、利益率の高い企業、株主還元が期待できる企業へ厳選投資するアクティブファンド。信託報酬0.89%
・ニッセイ日本株ファンド……東証一部上場企業を主な投資対象として、比較的低リスクの割安株へ投資するアクティブファンド。信託報酬1.08%
・iFree 日経225インデックス……日経平均株価に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.15%
・iFree TOPIXインデックス……東証株価指数(TOPIX)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.15%
・iFree JPX日経400インデックス……JPX日経400に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.21%

<海外株式型>
・iFree 外国株式インデックス 為替ヘッジあり……日本を除く外国株式を投資対象とし、MSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.21%
・iFree 外国株式インデックス 為替ヘッジなし……日本を除く外国株式を投資対象とし、MSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.21%
・iFree S&P500インデックス……米国株式を投資対象とし、S&P500指数(円ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.24%
・フィデリティ・米国優良株ファンド……米国株式を主な投資対象とし、個別銘柄分析に基づいて国際的優良企業や将来の優良企業に投資するアクティブファンド。信託報酬1.61%
・フィデリティ・欧州株ファンド……欧州株式を主な投資対象とし、個別銘柄分析に基づいて選定した優良企業へ投資するアクティブファンド。信託報酬1.62%

<新興国株式型>
・iFree 新興国株式インデックス……新興国株式を投資対象として、FTSE RAFI エマージングインデックス(円換算)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。信託報酬0.37%

<バランス型>
・ハッピーエイジング20……日本を含む世界の株式や公社債を主な投資対象として、基準資産配分比率をめどに長期投資を行うファンド。国内外株式組入比率90%。信託報酬1.59%。
・ハッピーエイジング30……日本を含む世界の株式や公社債を主な投資対象として、基準資産配分比率をめどに長期投資を行うファンド。国内外株式組入比率70%。信託報酬1.46%。
・ハッピーエイジング40……日本を含む世界の株式や公社債を主な投資対象として、基準資産配分比率をめどに長期投資を行うファンド。国内外株式組入比率50%。信託報酬1.30%
・世界経済インデックスファンド……国内外の公社債および株式を投資対象とするファンド。基本組入比率は地域別のGDP総額の比率による。信託報酬0.54%
・のむラップ・ファン(積極型)……国内外の債券、株式、REITを主な投資対象とするファンド。信託報酬1.49%
・iFree 8資産バランス……株式(国内・先進国・新興国)、債券(国内・先進国・新興国)、REIT(国内・海外)の8つの資産クラスに均等に投資するインデックスファンド。信託報酬0.24%

つみたてNISA口座があると「イオン銀行スコア」が付与され預金金利やATM手数料が優遇される

イオン銀行でつみたてNISA口座を保有していれば毎月「イオン銀行スコア」が30点付与される。イオン銀行では「イオン銀行スコア」をもとに「イオン銀行Myステージ」が決まり、ステージに応じた特典が受けられる。

イオン銀行スコア150点以上のプラチナステージになれば、普通預金金利が年0.15%(税引前)、ATM出金手数料・他行宛振込手数料がそれぞれ月5回まで無料となる。既にイオン銀行を利用している人にとっては大きなメリットといえるだろう。

つみたてNISAをイオン銀行で利用するときのデメリット

金融庁が指定しているつみたてNISA対象商品は163本だが、イオン銀行で購入できるのはそのうちの20本に限られる。口座を開設する前には投資したい商品が取り扱う商品に含まれているか確認が必要だ。

つみたてNISAの商品ラインナップは証券会社と比べると少ない

イオン銀行は銀行のなかでは取扱商品が充実しているが、証券会社と比べるとかなり少ない。より幅広い選択肢の中から選びたいなら証券会社で口座を開設するほうがよいだろう。

〈つみたてNISA取扱商品数〉
・イオン銀行……20本
・ゆうちょ銀行……8本
・三菱UFJ銀行……12本
・SBI証券……152本
・楽天証券……152本

運用コストが業界最低水準であるeMAXIS Slimシリーズの取り扱いがない

「eMAXIS Slim」は業界最低水準の運用コストをめざすインデックスファンドシリーズであり、信託報酬率はほとんどの投資対象でイオン銀行が取り扱うiFreeシリーズを下回る。インデックスファンドはファンドによって投資成果にほとんど差がないため、運用コストは低いほうがいい。インデックス投資を考えている人にとっては、eMAXIS Slimシリーズを選べないのは残念だ。

信託報酬率比較(税込)
投資対象 iFree シリーズ eMAXIS Slim シリーズ
TOPIX 0.15% 0.1512%
全世界株式(除く日本) 0.21% 0.15336%
S&P500 0.24% 0.162%
8資産 0.24% 0.1512%

※イオン銀行のホームページを基に筆者作成

つみたてNISAを銀行で始めるならイオン銀行が有力

イオン銀行は銀行のなかでは商品ラインナップも充実しており、銀行でつみたてNISAを始めたいという人には向いているだろう。預金金利や手数料の優遇も期待できるため、イオン銀行ユーザーにはメリットがある。一方でより多くの選択肢から投資商品を選びたい人や本格的に投資を始めたい人は証券会社で口座を開設したほうがよいといえる。複数の金融機関を比較してより自分にあった金融機関を選んでほしい。

文・竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)/MONEY TIMES

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