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ちくはぐな感じで違和感を覚える相場

冬の寒い朝は起きるのが辛いですが、空の星が綺麗に見えると寒さも凛としたものに感じます。株式市場も寒い状況が続いており、クリスマスラリーも年末ラリーも期待できない状況です。ただ、今週のイベントを過ぎると今度は最後の持高調整ということになり、買い直されるものも見られて少しは盛り上がるのではないかと思います。

昨日新聞で兜町の鰻屋さんが閉店するというニュースがありましたが、兜町も本当に変わりました。何と言っても大納会や大発会も特に意識されるということでもなく「ご祝儀相場」も死語となった感もあり、「掉尾の一振」すらもなくなるということなのだと思います。そうした意味で株式市場の「季節感」も変わっているのでしょうし、「季節感」が無くなっているのかもしれません。それでも、市場参加者の心理的なものは古今東西変わることもないのですから、悲観一色となってくれば買い場を探すということで良いのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

夜間取引の日経平均先物の動きと日中の雰囲気が違う感じです。日中も個別銘柄の動きと指数との乖離もみられており、なとなくちくはぐな感じで違和感を覚える相場となっています。本日はソフトバンク(9434)の上場日ですが、大方の予想では公募価格と変わらずくらいではないかということです。公募を買った個人投資家の資金が回転が効かないとなると、他の銘柄にも影響があるのでしょうし、十分に出来高ができないことには相場全体も冴えない展開になりそうです。

ただ、一方で売られ過ぎ銘柄等も多く、「掉尾の一振」に期待する向きもありそうで、日銀金融政策決定会合や米FOMCに反応した後は売られ過ぎ銘柄や空売りの多い銘柄などが指数を押し上げ堅調な相場となるのではないかと思います。ソフトバンクの上場は波乱要因ではあるのですが、目先の需給を考えるといったん相場全体としては戻すということもありそうです。

ソフトバンクの上場に絡んで単純にテクニカル的な話ですが、IPO株を買った方はソフトバンクG(9984)の空売りも考えてもいいかもしれません。引き続き低PER(株価収益率)銘柄に注目で、新聞でも報じられていましたが、三菱商事(8058)などの商社株、昨日売られた森永乳業(2264)などの食品株も底堅を確認してから戻りに期待しても良いと思います。JT(2914)やJR東日本(9020)、大きく売られているアサヒ(2502)なども注目です。

アサヒ(2502)は戻りの鈍さを嫌気して再度下値を試す動きになっています。底堅さが確認されると再度買い直され、戻りを試す動きになりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。