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【羊飼いのFX突撃取材】リスクオフ相場となるため米ドル/円、クロス円は下目線に

2019年5月29日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在マーケットは、米中貿易摩擦やイタリア財政問題、ブレグジットなど不透明要素が多く神経質な展開だ。米中貿易は中国が「レアアースの対米輸出を制限することを真剣に検討している」と中国国営紙が伝えるなど米中の空中戦から混乱が収まる様子が全く見えてこない。イタリア財政問題は欧州委員会がイタリアに30億ユーロの制裁金を科す可能性があるとのことでイタリアは猛反発している。相変わらずな気もするが、欧州議会選挙で反EUやポピュリスト政党が議席を伸ばすなか、イタリアがEUの規律を破るようだと最悪EUの結束が疑われるような展開もあり無視はできないだろう。ブレグジットもメイ英首相の辞任で次期首相が決まるまでは政局になるうえ、ブレグジット党が第一党へ躍進したことで「合意なき離脱」の可能性が高まっているのは間違いなく、世界的なリスクオフ相場となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

リスクオフ相場となるため、米ドル/円、クロス円は下目線になる。米ドル/円のターゲットは5月13日の安値109.02円と考えており、ここをブレイクできればストップロスを巻き込んで108円ミドルまでは下値が伸びそうだ。とはいえ下値攻略も簡単ではなく、109.00円には大きめのオプションが控えているほか、機関投資家も109.00円前半では丁寧に押し目を拾っていく方針のようだ。ショートのプレイヤーは突っ込みすぎてカウンターをもらわないよう注意したい。ただし、ここから米ドル/円が大きく上昇するシナリオは描きにくく、慎重にトレードするのであれば上がったところで売り場探しというスタンスが有効かもしれない。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。