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【第1回】 中国の「無人」技術はどこまで進んでいるのか

中国経済,AI,人工知能
(画像=PIXTA)

目次

  1. はじめに
  2. 「無人タクシーに乗れますか?」
  3. 中国政府のスケジュール
  4. ネット通販大手の無人化戦略
    1. 京東(JD)の無人航空物流
    2. アリババの無人スーパーと無人物流
  5. バイドゥ(百度)の無人運転は“苦難行軍”?
    1. バイドゥ百度の無人運転
    2. ディディチューシンとファーウェイには焦り
  6. 世界最大の無人技術実験場

はじめに

中国のAI技術の進歩が目覚ましい。国も世界最先端に立つことを目標に掲げ、まさに国家ぐるみでAIプロジェクトに取り組んでいる。

中国のAI技術はどこまで進んでいるのか。そして、何を目指しているのか。中国のAI事情について報告する。

「無人タクシーに乗れますか?」

「あなたは無人タクシーに乗れますか?」と題する記事が公開された。中国のAI無人技術の進展を検証する内容だ。グーグル系のウェイモが2018年中にも、米アリゾナ州で無人運転タクシーの事業を開始すると表明する中で、中国の進展ぶりはどの程度なのだろうか。

ニュースサイト「騰訊網」が伝えたところから検証してみよう。

中国政府のスケジュール

中国では、2017年7月、国務院が「新一代人工知能発展計画」を発表し、中国の人工知能産業が進む方向性、戦略を明らかにした。AI技術発展のスケジュール表である。

2020年
・人工知能総体技術と応用で世界先進水準に並ぶ。
・人工知能産業を新しい経済成長エンジンとする。
・人工知能の技術を応用し、民生の改善への途を開く。

2025年
・人工知能の基礎理論の重要部分をブレイクスルー。
・部分技術とその応用で世界をリード。
・人工知能で産業全体のレベルアップ、経済構造改革の主動力に。
・スマート社会の建設と積極的進展。

2030年
・人工知能の理論、技術とも世界の最先端に立ち、イノベーションの中心に。

中国は以上のような戦略を描いている。もちろん掛け声だけでは、グーグルには勝てない。実際に中国のAI、無人技術はどのようなレベルにあるのだろうか。

ネット通販大手の無人化戦略