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【特集#4】「縦軸と横軸」ビジネスパーソンのキャリア形成に必要な視座

歴史や宗教、文化の知識と理解が必要だという藤田氏。大学院で教鞭を執る中で、どのような教育を実践しているのだろうか。将来の日本を担う若い世代との交流の中で得た気づき、また、現役世代としてバリバリと働きながらキャリアアップを目指すビジネスパーソンや投資家が心掛けるべきこととは。(構成・濱田 優 ZUU online編集長、藤田氏撮影・森口新太郎)

(取材は2019年2月上旬に行われました)

目次

  1. 素晴らしい若者は少なくない 責任は経営者にある
  2. 鳥瞰図で見よ/山に登るために何を持って行きますか?

素晴らしい若者は少なくない 責任は経営者にある

藤田勉氏特集
(画像=藤田勉氏特集)

――藤田さんは大学院でも教えていらっしゃいます。若者と接してどんなことを感じますか? たとえば「物足りない」とか「真面目な子が多い」など、証券会社時代の部下やご自身の若い頃と比べてどうでしょうか。

「近頃の若い者は……」なんてよく年長者は言いますよね。でもこれって、それこそ平安時代から言われていたともいいますからね、徒然草にも若者を嘆いている段がありますし、海外でも古代ギリシャやエジプトなどでも似たような嘆きをしていたといわれます。

でもね、私は近頃の若者はダメだとか物足りないとか、今そんなふうには思わないんですよ。たとえばスポーツ。米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手にせよ、ニューヨーク・ヤンキースのマー君(田中将大選手)にせよ、立派なものですよ。テニスの錦織圭選手だってそうです。

昔は野球にしても、テニス、ゴルフにしても、日本ですごいといわれる選手でも米国など海外に行くと活躍できなかった。なのに今は海を渡って活躍している。だから近頃の若い者は立派なもんだと思います。

スポーツ界では若い世代からそういうスーパースターが出始めていますが、経済はどうかと。日本の企業や経営者はどうなんだということです。その点、日本経済、日本の企業は進化していると言えない。状況を大きく変えるようなスーパースターが生まれていない。会社の時価総額もそんなに増えてないし、新しい会社がない。

ここで「孫さんがいるじゃないか」と思われるかもしれませんが、ソフトバンクグループの創業は1981(昭和56)年なんです。