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【ストラテジスト田村晋一の株式相場レポート】~リスクオフモード再び~

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(画像=松井証券)

今週の総括

★週前半は不安心理解消しつつあったが、ファーウェイ関連報道で再び不安再燃方向へ

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今週の日経平均は小動きが続いていたが、主要市況が弱気に動いたのに連動して下落、21,117円となった。

週前半は1ドル110円台を回復し、米長期金利も2.4%に戻り、リスクオフ時に上昇しやすい金価格も少し下がるなど、市場の不安心理は改善方向にあった。ところが、米政府が中国通信機器大手、ファーウェイへの輸出禁止措置を発表、取引中止方針を表明する企業が相次いだことで、市場心理が再び悪化した。ドル円は再び109円台となり、米長期金利も2.3%台、原油価格も急落するなど、各市場がリスクオフ方向に動いた。

業種別にみると、資源株が大きく下落、海運、電気機器、商社、金属製品、機械、非鉄の下落幅が大きめ。一方で、不動産、食品、通信、陸運、電力・ガスなどは小幅ながら上昇しており、資源・輸出株から内需系へのシフトが見受けられた。

来週以降の見通し

★まだしばらくはジリ貧か

日経平均想定レンジ 20,000~21,500円

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来週の日経平均は、引き続き下方圧力が強めで、結果としてこう着する展開を予想する。

米中通商摩擦を始めとする数多くの懸念事項は、まだ当分は解決しそうにない。6月末にG20が予定されているが、そこで劇的に解決する可能性は極めて低いだろう。そして世界をけん引する米中両国経済の減速基調も、あと数ヶ月は変わらないとみられる。変化の兆しが出てくるまではボックス圏と見ておいた方がよい。

短期的には、1ヶ月先のG20における何がしかの進展を目指し、各国の駆け引きを含めた発言やアクションが増える可能性があり、株価が一喜一憂するかもしれない。しかし、「終わってみたら何も変わってないね」となって、再び株価がこう着する可能性が一番高い。期待や失望、憶測などで動いた場合、実際の業績なり政策なり、「事実」につながらない場合は、いずれ元に戻る可能性が高いことに留意したい。

コラム:徒然なるままに

先週末に新島に行ってきた。6年ぶりに新島トライアスロン大会に参加するためだ。この大会は定員400名の小規模大会だが、都心近郊で開催される中では数少ない、自然豊かで海もきれいな大会であることや、土日で参加できるので休暇を取らずに参加できることから人気の大会。レース申込はもちろん、宿やフェリー等の予約が大変で、人気のラン大会と同じ「クリック競争」が必要だったりする。

土曜朝に現地入りし、バイクを組み立てて、昼過ぎスタート予定のレースの受付会場に行くと、野球少年たちがビラを配っている。何と彼らはクラウドファンディングを呼び掛けていた。大会参加の遠征費用だそうだ。

「離島甲子園」をご存じだろうか。全国の離島の中学生が集まり、野球を通じて交流するイベントで、2008年から年1回、全国の離島の持ち回りで開催されている。今年は8月に、24チームが参加して長崎県対馬で開催予定だそうだ。

離島甲子園を提唱したのは、元ロッテ投手で名球会会員の村田兆治さんだそうだ。そう、あの「まさかり投法」の大投手である。イベントでは、村田氏とプロ野球OBが結成した「まさかりドリームス」による野球教室なども開催されるそうだ。

離島は地方の中でも、人口流出や過疎化が厳しい地域である一方で、日本の海洋資源や防衛上も重要な地域でもある。電力・水の確保や交通の便など、離島共通の問題もある一方、自然や独自の文化なども豊かな島が多い。そんな離島の中学生同士が交流し、「離島あるある」を共有したりするのは、とてもよいことだなと思う。将来的には、野球だけでなく、いろんな交流が盛んになればいいなとも思う。

トライアスロンは、長距離コースの交通規制が都市部では難しいこともあり、離島で開催されることが多い。私もこれまでに、新島に加えて、伊豆大島、五島、宮古島、佐渡などでのトライアスロン大会に出場してきた。海外レースも2つ出たが、どちらも島だった。今年も来月にまた、五島に行く予定である。私は、子ども時代にお世話になった地元(静岡)に加え、こうして何回かお世話になった島々の市町村にもふるさと納税をしている。この離島甲子園も応援したくなった。1口3000円からだそうだ。

田村晋一,松井証券
松井証券ストラテジスト 田村 晋一(たむら しんいち)
京都大学経済学部を卒業後、太陽神戸三井銀行(現三井住友銀行)に入行。米国MBA 留学、外資系大手コンサルティング会社勤務等を経て、UBS 証券、ドイツ証券、バークレイズ証券にて銀行セクター担当アナリストとして豊富な経験を積み重ねる。

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