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「いつかは住みたい」チューリッヒの生活費

日本から直行便も出ているスイスのチューリッヒは、銀行や証券会社などが集まる世界有数の金融都市です。さらに、文化・芸術の中心地でもあり、大都市でありながら湖などの豊かな自然が望めることも、大きな魅力として知られています。この様な点からも「住みたい都市」「生活の質が高い都市」といったランキングでも常に上位に名が挙げられており、憧れを抱いたことがある方も多いのではないでしょうか?

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2018.12.3
そこで、将来的にチューリッヒへ移住したいという方のために、実際に生活する際に掛かる生活費などを紹介します。1カ月あたりどのくらいのお金が必要なのか?今後の人生設計の参考にしてみて下さい。
(※ 記事では、1CHF(スイスフラン)=110円として計算しています)

物価・賃金ともに世界トップレベルの高さ

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生活水準の高いスイスでは、特に人の手を介したものは割高な傾向にあります。中心都市であるチューリッヒの物価は特に高く、そのレベルはパリやシンガポールに匹敵しています。
例えば外食では、大手ファーストフードチェーン店で昼食をとるだけでも15CHF(約1,650円)と、ちょっとリッチなランチ並みの価格が相場。一般的なレストランでディナーをするにも、1人あたり50CHF(約5,500円)程度のお金が必要となってきます。
しかし、こうした物価の背景には、労働者の賃金の高さがあります。スイスは「世界一給与が高い国」と言われており、国民の平均年収は日本の倍以上です。すでに30歳前後で5,000〜6,000CHF(約60万円)の月収を手にしている人も、そう珍しくありません。
このため、観光客ではなく、元から現地で働いている人にとっては、一概に物価が高いという実感は無いとも見て取れます。
また、全ての物価が日本よりも割高なわけではなく、国産の良質なワインなどは1本あたり4フラン(約440円)程度で購入することが可能です。他にも、パン・じゃがいも・牛乳・チョコレートなどは、日本と同程度かそれ以下の価格で手に入れることもできます。

家賃を抑えたければ「北」が狙い目?

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物価の高いスイスでは、居住にかかる費用も高額です。持ち家に暮らしている人の比率は他のヨーロッパ諸国よりも低く、国民の半数以上が賃貸物件で暮らしているというデータも発表されています。
チューリッヒの家賃は、例えば2DK(3部屋)程度の広さでは1カ月あたり2,500フラン(約27.5万円)前後が相場。州の南方面でチューリッヒ湖の景観が望める場所に住むとなると、さらに高額となる覚悟が必要です。家賃を抑えたい場合は、湖からは離れてしまいますが、なるべく北方面の物件を探すことをオススメします。
家賃に加えて「Nebenkosten」と呼ばれる費用を支払う必要がありますが、これは日本で言う所の水道光熱費・管理費などを指すと考えて問題ありません。
ちなみに…アパートやマンションに住む場合は“騒音トラブル”に注意して下さい。海外にしては珍しく、スイス人は日本人よりも“音に神経質”だと言われています。夜間のシャワー、時には掃除機の使用時間までについて、厳格にルール化されている物件が多く見られます。子育てを考えている場合は、角部屋やメゾネットタイプの物件も検討してみるとよいでしょう。

市内の移動はバス・トラムが便利

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市内最大の駅は「チューリッヒ中央駅」で、ヨーロッパ随一のターミナル駅として知られています。地下にはショッピングセンターも併設しており、空の玄関口「クローテン国際空港」までは、国鉄でわずか12分あれば移動できてしまいます。各国を股にかけるビジネスマンなどは、この様な点からも、チューリッヒへの移住にメリットを感じる場合も多いです。
市内の移動はバスやトラムが中心で、料金は地域によって「zone」で分けられています。
料金は、1〜2区間の「zone」の移動で4.4 CHF(約484円)。これを日本の初乗り程度の移動距離と考えると、運賃は2〜3倍程度が相場だと言えます。
1日に何度も利用する場合や、通勤に利用する場合は、24時間券や定期券を購入することをオススメします。
以上から、チューリッヒで満足な生活を送るには、月々40万円以上の費用が必要となるでしょう。しかし、これらの生活費の高さは、暮らしや就労のメリットの高さの裏返しとも言えます。十分な貯蓄や転職の準備をし、ぜひ憧れの移住ライフを手に入れて下さい。
たけやま

たけやま

理工学部出身のライター。ダンスミュージック好き。

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